朝ドラヒロイン清原果耶さん、慣れない方言に「最高ラインまで頑張る」

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 NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の舞台となっている宮城県の登米・気仙沼両市が地域おこしにつなげようと、あの手この手の取り組みをスタートさせている。新型コロナウイルスの終息後を見据え、それぞれ市を挙げて「モネの聖地化」を目指す。(長谷川三四郎)

ドラマに登場する風車の前で、登米市が作ったポスターを手にする公園職員(12日、登米市で)
ドラマに登場する風車の前で、登米市が作ったポスターを手にする公園職員(12日、登米市で)

 ドラマは、女優の清原果耶さん(19)演じる永浦百音ももねが、気象予報士となって地元のために奮闘する物語。百音は「海の町」気仙沼で育ち、「森の町」登米で働くという設定だ。

 県北部の内陸に位置する登米市は、4割を森林が占める。キャンプ場や森林セラピーと、自然を生かした観光資源が豊富だが、旅行情報誌の特集では仙台や松島に押され気味だ。

 そこで市は、「街中をモネだらけにしよう」(市担当者)と、ドラマのポスター3000枚、のぼり旗900本を作り、職員のポロシャツにはロゴを入れた。

 オランダ風車が印象的な「長沼フートピア公園」、建築家の隈研吾氏が設計した伝統芸能伝承館「森舞台」など、ドラマに出てくる各地を紹介する観光マップも作る予定だ。

 市観光シティプロモーション課の千葉昌彦課長は「地元が朝ドラの舞台になるなんて一生に一度のチャンス。コロナが落ち着いたら、ぜひ全国から訪れてもらいたい」とPRする。

 一方の気仙沼市は「おかえりモネプロジェクト推進室」、通称「モネ室」を新設した。職員は「なつぞら」(2019年放送)の舞台・北海道帯広市を視察するなど、準備を進めてきた。

 百音の祖父は市特産のカキの漁師。モネ室は「ドラマにカキがたくさん登場するのでは」と予想し、カキのブランド化を検討する。物語ゆかりの場所を巡るスタンプラリーも計画している。村上忠大・モネ室長は「モネファンを気仙沼ファンにし、ゆくゆくは定住にもつなげていきたい」と興奮気味だ。

 両市の米でPRする取り組みも。気仙沼米穀商業協同組合は、気仙沼と登米で収穫した米を半分ずつブレンドして、ドラマの公式ロゴを付けて販売する。組合理事長の武山文英さん(73)は「ドラマが放送されるのは、ちょうど朝ご飯時。みんなモネに期待しているんだ」と話している。

「出会った人たち前向き」清原さん

 「おかえりモネ」でヒロインを演じる清原果耶さんが取材に応じ、「地元で出会った方たちの思いを受けて、今も撮影しています」と笑顔で語った。

 東日本大震災から10年を迎えた今年、被災地が舞台のドラマでは序盤、モネと震災との関わりが徐々に明らかにされる。「モネがどう感じ取り、どう生きていくのか。宮城の方々に伝わったらいいな」と語る。

 撮影が始まる前にロケ地の登米市や気仙沼市を訪れた。「出会った街の人たちが明るくて前向きで、作品づくりに熱を注いでくれている」と感じた。慣れない方言にも「あれ、ちょっと違うかも、と思わせてしまったら悲しいので、自分ができる最高ラインまで頑張ろう」と取り組んだ。方言指導の先生からもらった音源を何度も聞き返し、撮影に臨んだ。

 登米市の北上川から立ち上る「移流霧」を見に行く場面では、撮影に2日を要した。気象予報士を目指す物語で、説得力を増すために欠かせないシーン。初日は条件を満たさず、翌日、早朝から集まって撮影した。「その空気感で見たものは、ちょっと違って見えました。やってよかったな、と思いましたね」と振り返った。

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2078934 0 エンタメ・文化 2021/05/26 09:43:00 2021/05/26 09:43:00 2021/05/26 09:43:00 「おかえりモネ」の舞台となった登米市の長沼フードピア公園 ※ポスターを持つのは職員の菅原友和さん https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210525-OYT1I50029-T.jpg?type=thumbnail

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