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作曲家の小林亜星さん死去、88歳…「北の宿から」

 多くのCM音楽やアニメソングを手がけ、都はるみさんのヒット曲「北の宿から」などでも知られる作曲家の小林亜星(こばやし・あせい)さんが、5月30日、心不全で死去した。88歳だった。告別式は近親者で済ませた。

作曲家の小林亜星さん(2019年8月23日撮影)

 小林さんのマネジャーによると、前日までは元気だったが、30日早朝に自宅で転んで東京都内の病院に救急搬送され、病院で死亡が確認された。

 東京都出身。子どもの頃から音楽に親しみ、慶応大在学中には米軍関連のクラブでビブラフォンを演奏した。卒業後、放送関係の仕事をしていた作曲家の服部正さんに師事。1961年のレナウンのCM音楽「ワンサカ娘」が評判となり、一躍人気作曲家に。テレビメディアの成長期に、リズミカルで親しみやすいメロディーがお茶の間で愛された。

 代表作は、CM音楽が「この木 なんの木 気になる木」と歌う「日立の樹」、子供向けの歌は「ピンポンパン体操」、アニメソングの「ひみつのアッコちゃん」など。76年には都はるみさんに提供した「北の宿から」が日本レコード大賞に輝いた。

 大柄でユーモラスなキャラクターを生かし俳優、タレントとしても活躍。74年にはテレビドラマ「寺内貫太郎一家」で、頑固オヤジ役を演じ話題となった。2002年のNHK連続テレビ小説「さくら」などにも出演。クイズ番組「クイズヒントでピント」では、さえた回答で周囲をうならせた。

 同じ昭和一けた生まれの野坂昭如さん、永六輔さんと「世直しトリオ」を名乗って、歌や文章などで社会にもの申す活動も行った。15年に日本レコード大賞功労賞。

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