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泣き叫ぶ母「私を代わりに刑務所に入れて」…その瞬間、わだかまりが払しょくされた

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 非行少年らを支援する大阪府東大阪市のNPO法人「チェンジングライフ」理事長で牧師の野田 詠氏えいじ さん(45)の自伝を原作にした舞台「私を代わりに刑務所に入れてください。」が2~4日、東京・新宿で上演され、ネットでも配信される。暴走族だった野田さんが家族の愛情を知って更生し、支援する側に回るまでを描いており、野田さんは「過ちを犯した人に、温かく手が差し伸べられる社会であってほしい」と込めた思いを話す。(福永正樹)

舞台に込めた思いを語る野田さん(東大阪市で)
舞台に込めた思いを語る野田さん(東大阪市で)

 学校にも家庭にも居場所がないと感じ、中学3年で暴走族に入った野田さん。覚醒剤に手を出すなどして計4度逮捕された。

 少年審判で裁判官から少年院送致を告げられた際、母親が泣きながら叫んだのがタイトルとなった言葉だ。母子家庭の3人兄弟の末っ子として育ち、「常に兄弟と比較され、自分は価値のない存在」と傷ついていた野田さん。「この瞬間、すべてのわだかまりが 払拭ふっしょく できた」と振り返る。

 支援に目が向いたきっかけは、少年院に兄が差し入れてくれた聖書だった。働きながら神学校を卒業して牧師になり、地元に小さな教会を開いた。10年前からは、少年院を出た後も行き場のない少年らを支援する施設を運営。家族を含めて約300人を支援してきた。

 舞台は、こうした野田さんの実体験を基に、非行や虐待といった問題を抱えた少年らが支援を受けながら更生を目指して奮闘する様子を笑いも交えながら描く。主演は、元暴走族でお笑いコンビ「バッドボーイズ」の佐田正樹さんが務める。上演を前に野田さんは「少年らを再び犯罪に関わらせないようにするには、居場所と出番(働く場)が必要だと知ってほしい」と訴える。

 会場は東京・新宿のシアターサンモールで、一般席5000円、特別席1万円。ネット配信は2日午後2時と7時の2回で2000円。公式ホームページから申し込む。問い合わせは製作委員会(03・5927・9579)へ。

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2172930 0 エンタメ・文化 2021/07/02 10:53:00 2021/07/02 11:03:42 2021/07/02 11:03:42 舞台「私を代わりに刑務所に入れてください。」のモデルになった野田理事長(東大阪市で)=福永正樹撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210701-OYT1I50162-T.jpg?type=thumbnail

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