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心鼓舞する意欲作そろう…読売演劇大賞・上半期ベスト5

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 優れた舞台作品や演劇人を顕彰し、演劇界の発展を目指す「第29回読売演劇大賞」の中間選考会が開かれた。今年は東京五輪・パラリンピックの開催に伴って、選考スケジュールが前倒しになったため、対象期間は1~5月。9人の選考委員が5部門のベスト5を決めた。(敬称略)

上半期のベスト5 (50音順)

作品賞 (公演主体)

・「逢いにいくの、雨だけど」(iakuほか 4月)

・「堕ち潮」(TRASHMASTERS 2月)

・「帰還不能点」(劇団チョコレートケーキ2月)

・「桜姫東文章 上の巻」(松竹 4月)

・「フェイクスピア」(NODA・MAP5~7月)

男優賞 (対象公演)

・風間杜夫「白昼夢」

・佐藤B作「ザ・空気ver.3そして彼は去った・・・」

・高橋一生「フェイクスピア」

・竹内涼真「17 AGAIN」

・村井國夫「獣唄2021改訂版」

女優賞 (同)

・板垣桃子「獣唄2021改訂版」

・黒沢あすか「帰還不能点」

・小池栄子「日本人のへそ」

・増子倭文江「母 MATKA」

・みやなおこ「堕ち潮」

演出家賞 (同)

・上村聡史「OSLO」「斬られの仙太」

・長塚圭史「王将」

・中津留章仁「堕ち潮」

・野田秀樹「フェイクスピア」

・日澤雄介 「帰還不能点」

スタッフ賞 (同)

・新海絵理子「日本人のへそ」の振り付け

・塵芥「獣唄 2021改訂版」の美術

・長田佳代子「アルビオン」「帰還不能点」の美術

・ひびのこづえ「フェイクスピア」の衣装

・松本大介「帰還不能点」「母MATKA」の照明

歴史から人間の過ち見つめ、喜怒哀楽が爆発…作品賞

 昨年はコロナ禍で中間選考会は中止となった。2年ぶりの開催となった今回は、例年より対象期間が1か月短いこともあり、推薦作品は21本と前回(2019年上半期)より8本減った。強く推された11本が選考対象になった。

「帰還不能点」写真・池村隆司
「帰還不能点」写真・池村隆司

 ベスト5に残った作品は小劇場でのせりふ劇が3本とトップランナーの新作、歌舞伎の名作。3度目の緊急事態宣言のため途中で閉幕した作品も2本入った。歴史から人間の過ちを見つめ、舞台上で喜怒哀楽を爆発させる。コロナ禍で疲弊した演劇人、観客の心を鼓舞するような意欲作がそろった。

 まず、複数の委員から高評価が集中した4本が、選ばれた。

 7人が推し、うち1人が最高点を付けた「帰還不能点」は、近現代史を深く掘り下げる作風で知られる劇団チョコレートケーキの新作。戦争に突き進む軍部、政府の暴走をなぜ止められなかったのか。戦後5年を経て集まった関係者が劇中劇で検証する。「打算と妥協を繰り返したあげく最悪のシナリオを選ばざるを得なかった愚行を暴き出した」「『自分たちは何もできなかった』という悔いが、現代の我々にも投げかけられている」と絶賛された。

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2178511 0 エンタメ・文化 2021/07/05 05:00:00 2021/07/05 13:11:29 2021/07/05 13:11:29 「逢いにいくの、雨だけど」(iaku)写真・木村洋一 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210704-OYT8I50016-T.jpg?type=thumbnail

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