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蜷川幸雄氏が手がけた「さいたまネクスト・シアター」、劇団員減少で活動終了へ

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 舞台演出家の蜷川幸雄氏(2016年死去)が手がけた若手劇団「さいたまネクスト・シアター」が、埼玉県の彩の国さいたま芸術劇場で今月行われる公演を最後に活動を終了する。劇団員の減少などが原因という。蜷川氏の薫陶を受けた団員が、舞台に向けて稽古に励んでいる。

 最終公演の演目は「 雨花うか のけもの」。社会になじめない若者が「ペット」として富裕層に飼われる世界でストーリーが進んでいく。現代の格差社会が生み出す様々な問題を描く。

最終公演に向けて稽古に励む団員ら(彩の国さいたま芸術劇場提供)
最終公演に向けて稽古に励む団員ら(彩の国さいたま芸術劇場提供)

 演出は、蜷川氏が信頼を置いた岩松了さん(69)、脚本は劇作家の細川洋平さん(43)が担当する。

 さいたまネクスト・シアターは09年、蜷川氏が次代を担う若手俳優の育成を目的に設立し、18~30歳の若手44人で始動した。その多くが他の劇団や芸能事務所へと巣立った。現在は14人が所属するのみとなり、今回の公演後の解散が決まった。

 稽古は7月5日から始まった。コロナ禍のため劇団員と関係者のみで行われ、定期的にPCR検査を実施するなど細心の注意を払ってきた。同劇場によると、岩松さんの細かな指導のもと、稽古は順調に進んでいるという。

 発足時から所属する松田慎也さん(35)は「劇団がなくなることはすごくさみしい。最後の舞台はすごく面白く仕上がっていると思うので、今までにないネクストを見せたい」と意気込んでいる。

 公演は5~15日で、全11回。彩の国さいたま芸術劇場小ホール。一般4000円、25歳以下3000円。問い合わせは(0570・064・939)へ。

 また、同劇場は、55歳以上のメンバーによる劇団「さいたまゴールド・シアター」も、12月の最終公演で活動を終了すると発表した。

解散「もったいない」

岩松了さん
岩松了さん

 「雨花のけもの」で演出を務める岩松了さん(69)が読売新聞のインタビューに応じ、劇団を発足させた蜷川幸雄氏や解散を迎えるネクスト・シアターへの思いを語った。

 岩松さんはこれまで、さいたまゴールド・シアターに3作品を書き下ろしているが、ネクスト・シアターに関わるのは初めて。

 蜷川氏を尊敬しているという岩松さんは「若い頃から演出家だけをやってきて、蜷川さんこそ本当の演出家だと思う」と述べ、ネクスト・シアターについても「蜷川さんの息がかかっているので、演劇に対する取り組み方がしっかりしている」と高く評価。「埼玉の劇場に、活動して劇場に顔を出す劇団員がいなくなってしまう。恵まれた劇場なのに、(他の劇団が)たまに来て演じるだけの劇場にするのはもったいない」と、解散の名残惜しさも口にした。

 脚本に起用された細川洋平さんは「次代を担う劇作家を起用したい」という岩松さんの提案から実現したタッグで、「大変な部分もあり、演出家の腕も試される。面白くしたい」と最終公演への抱負を語った。

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使い方
2253922 0 エンタメ・文化 2021/08/02 08:54:00 2021/08/02 09:04:24 2021/08/02 09:04:24 最終公演に向け稽古に励む劇団員ら(彩の国さいたま芸術劇場提供で)=宮川舞子さん撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210801-OYT1I50128-T.jpg?type=thumbnail

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