上杉謙信の書状、金・銀の文字での経文も発見…高野山に眠る50個の「寺宝箱」開封へ

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 真言密教の聖地、高野山(和歌山県高野町)の 清浄心院しょうじょうしんいん が、寺に眠る約50個の寺宝箱を開封し、学術的価値などの研究に乗り出す。昨年、一部を開けたところ、戦国武将の上杉謙信の書状や、金と銀の文字で書かれた経文が見つかっており、関係者は「貴重な史料が埋もれているのでは」と期待する。

箱の中から見つかった経文。紺の和紙に金と銀の文字で写経されている=大田魁人撮影
箱の中から見つかった経文。紺の和紙に金と銀の文字で写経されている=大田魁人撮影

 清浄心院は、弘法大師空海が約1200年前に開いた寺の一つとされる。戦国時代は上杉氏や、 常陸国ひたちのくに (茨城県)を治めた佐竹氏などの大名が 檀家だんか となり、豊臣秀吉が境内で花見をしたとも伝わる。

 箱は木製で、縦横の長さや高さが各50センチ程度のものと1メートル程度の箱がある。松村篤史事務長は「長年、開けられず、何が入っているか誰も知らなかった」と言う。

上杉謙信の書状=大田魁人撮影
上杉謙信の書状=大田魁人撮影

 昨年、寺宝箱の存在に関心を持った高野山大密教文化研究所の木下浩良研究員とともに2個を開封し、書状一つが花押と署名から謙信のものと判明。寺が謙信のために行った 祈祷きとう への謝意が記されていた。

 経文は、紺色の和紙に1行ごとに金と銀の文字で交互に写経されていた。平安時代後期、奥州藤原氏が中尊寺(岩手県平泉町)に奉納した装飾経「中尊寺経」と特徴が似ているという。

 中尊寺経は約5400巻あったとされるが、散逸して未発見のものもあり、今後、鑑定して調べる。

 清浄心院は、残りの箱の中身について調査をするために、高野山大と共同で11月に「清浄心院・高野山文化歴史研究所」を設置。寺側は「高野山の魅力発信につながるお宝が見つかればうれしい」としている。

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