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真言密教の聖地、高野山(和歌山県高野町)の

清浄心院は、弘法大師空海が約1200年前に開いた寺の一つとされる。戦国時代は上杉氏や、
箱は木製で、縦横の長さや高さが各50センチ程度のものと1メートル程度の箱がある。松村篤史事務長は「長年、開けられず、何が入っているか誰も知らなかった」と言う。

昨年、寺宝箱の存在に関心を持った高野山大密教文化研究所の木下浩良研究員とともに2個を開封し、書状一つが花押と署名から謙信のものと判明。寺が謙信のために行った
経文は、紺色の和紙に1行ごとに金と銀の文字で交互に写経されていた。平安時代後期、奥州藤原氏が中尊寺(岩手県平泉町)に奉納した装飾経「中尊寺経」と特徴が似ているという。
中尊寺経は約5400巻あったとされるが、散逸して未発見のものもあり、今後、鑑定して調べる。
清浄心院は、残りの箱の中身について調査をするために、高野山大と共同で11月に「清浄心院・高野山文化歴史研究所」を設置。寺側は「高野山の魅力発信につながるお宝が見つかればうれしい」としている。