ディズニー動画サービス刷新、日本へ視線…チョイ社長に聞く

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「ディズニーは家族層がファンの中心だが、より幅広い世代に届くようにしたい」と語るキャロル・チョイ社長=奥西義和撮影
「ディズニーは家族層がファンの中心だが、より幅広い世代に届くようにしたい」と語るキャロル・チョイ社長=奥西義和撮影

 ディズニーが運営する動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」が27日、大幅に刷新される。「ディズニー」や「スター・ウォーズ」など、現在五つある「コンテンツブランド」を六つに増やし、日本独自のコンテンツ(番組)にも力を入れ、シェア拡大を目指す。ウォルト・ディズニー・ジャパンのキャロル・チョイ社長(56)は、「日本市場にはまだまだ成長の余地がある」と話す。(文化部 川床弥生)

進出2年目で「勝算」

ディズニープラスの配信作品で人気が高い「アナと雪の女王」 (c)2021 Disney
ディズニープラスの配信作品で人気が高い「アナと雪の女王」 (c)2021 Disney

 ディズニープラスは、日本では昨年スタートした。「アナと雪の女王」、「スター・ウォーズ」シリーズなどディズニーが誇る人気作品が、定額で見放題のサービスだ。会員は全世界で1億人以上。日本の数字は非公表だが、「今までの推移は満足できるものだと思っている」。

「スター」で配信される「デッドプール」。大人向けの作品のため、年齢制限付きで配信される (c)2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
「スター」で配信される「デッドプール」。大人向けの作品のため、年齢制限付きで配信される (c)2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 動画配信市場で、「日本の優先順位は非常に高い」と言い切る。「世界経済でトップ3に入り、エンターテインメント業界の規模も大きい。一方で、SVOD(定額制動画配信)の浸透率は低く、まだ30%。ディズニーのファンが多く、非常にエキサイティングな時期だと思っている」

 日本でもNetflixやAmazonプライム・ビデオなど強力なライバルがいるが、勝算はある。「海外では、複数のSVODを使う人が多い。ディズニーはブランドの強さで差別化を図りたい」

日本発の作品強化

 その魅力をさらに強化するために今回、新たに追加したコンテンツブランドが「スター」だ。傘下以外の番組も配信し、さらに日本オリジナルのドラマやアニメも配信。そのうち、漫画原作のドラマ「ガンニバル」などは、ディズニーが日本の制作者と協力して制作する。それにより、ディズニープラスの配信作品数は1万6000本を超える。

 チョイ社長は、英語が母国語でない国こそ、ローカルコンテンツが非常に重要だと話す。「ディズニーの核はグレート・ストーリー=素晴らしい物語を伝えること。今までは、ディズニーが作った物語の日本版を作るのが普通だったが、これからは最良な物語を、ベストなクリエイターたちと制作し、日本、そして世界に伝えていきたい」

テレビ局とも連携

 これまで競合相手と見られていた日本のテレビ局とも連携する。手始めにTBS制作のドラマ「TOKYO MER」を配信するほか、フジテレビなどが制作するアニメ「四畳半タイムマシンブルース」も配信。

 「消費者に多くの選択肢を与えるために、テレビ局とは柔軟なコラボレーションをしていきたい。どこでも見られるSVODと、家などで座って見るテレビは共存できると思う」

 最近の動画配信では韓国ドラマが世界で存在感を見せている。「でもアニメでは日本の存在感がすごい」。ディズニーが知的財産権を持つ日本のスマートフォンゲーム「ディズニー ツイステッドワンダーランド」のアニメ化も発表されたばかりだ。

 「それも大きなチャンスだと思う。世界の若者の日本への入り口がアニメ。ディズニーランドや映画だけではなく、ディズニーと言えば『ディズニープラス』を最初に挙げてもらえるような地位を築いていきたい」

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2469640 0 エンタメ・文化 2021/10/26 05:00:00 2021/10/26 06:37:25 2021/10/26 06:37:25 ディズニープラスの新サービスなど日本市場での動画配信の戦略について語るウォルト・ディズニー・ジャパンのキャロル・チョイ社長(19日、東京都港区で)=奥西義和撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/10/20211025-OYT1I50092-T-e1635197332717.jpg?type=thumbnail

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