時代が動く、英語熱高まる

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 [New門]は、旬のニュースを記者が解き明かすコーナーです。今回のテーマは「英語」。

避難所で雑魚寝・命落とす被災者…災害大国の取り残された課題

 放送中のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」は、ラジオ英語講座と歩む女性3世代の物語だ。今も英語が苦手と言われる日本人だが、ドラマで舞台となる昭和~令和の約100年を振り返ってみると、時代の波に押される形で「英語ブーム」は度々訪れていた。

NHK朝ドラ 象徴的な場面

 カム、カム、エヴリバディ……と終戦後の大阪に歌を響かせるラジオの「英語会話」は、上白石 萌音もね さん演じる主人公・安子に影響を与えた番組として描かれる。モデルは1946~51年にNHKが放送した同名番組。さだまさしさんが声役を務める講師・平川 唯一ただいち は実在の人物だ。

 戦前も安子はラジオで英語を学んだが、日米開戦後「敵性語」として放送中止。戦後は一転、米進駐軍との会話に欠かせないものとなる。8日の放送で安子が米国人将校の買い物を通訳する場面は、そんな時代の変化を象徴的に伝えていた。

 今回のドラマは、東京五輪後の国際化社会を見据えて企画されたという。NHK大阪拠点放送局の堀之内礼二郎・チーフプロデューサーは「生きるためのスキルだった英語は今、自己実現の手段となった。英語を通して、各時代を生き抜いた家族の姿を描きたい」と語る。

出版史に見る

 英語熱の変遷はドラマに出ない出版史からも読み取れる。

 45年9月に出版された「日米会話手帳」は、3か月で約360万部を売り上げたと伝わる「幻のベストセラー」。現存する資料や記録は乏しいものの、手のひらサイズの32ページには買い物や道案内を想定した問答が掲載され、「憲兵 Military Police」「慰安所 Gay‐quarters」といった単語の紹介もある。企画した「誠文堂」創業者の小川菊松は玉音放送を聞き、進駐軍とのやり取りに役立つテキストの出版を思いついた、と自著に記している。

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