朝ドラ「エール」モデル、古関裕而の妻・金子が歌ったレコード見つかる

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 2020年のNHK連続テレビ小説「エール」の主人公のモデルとなった古関裕而が作曲し、妻の 金子きんこ が歌った1931年のレコード「静かな日/たんぽぽ日傘」が見つかった。2人は音楽がきっかけで出会い、愛を育んでいったが、“共同作品”はこの1枚のみで、遺族も捜していた。

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古関裕而が作曲し、妻の金子が歌った「静かな日」のレコード 結婚した頃の古関夫妻(古関正裕さん提供)
古関裕而が作曲し、妻の金子が歌った「静かな日」のレコード 結婚した頃の古関夫妻(古関正裕さん提供)

 戦前レコード文化研究家、保利透さん(49)が今年1月、首都圏のリサイクルショップで見つけ、購入した。レコードは発売記録でしか確認できておらず、メロディーや歌声は幻となっていたという。

 2人のなれそめは1930年、国際的な作曲コンクールに入賞した裕而に対し、声楽家志望の金子がファンレターを送ったこと。音楽愛で共感し、数か月にわたる文通だけで結婚を決めたことは、ドラマでも描かれた。

 31年は4月に金子が音楽学校に入学し、6月に裕而が「福島行進曲」で作曲家デビュー、年末に長女が生まれた年。多忙な中で、このレコードは9月に発売されている。

古関裕而が作曲し、妻の金子が歌った「静かな日」のレコード
古関裕而が作曲し、妻の金子が歌った「静かな日」のレコード

 「静かな日」は、クラシックや唱歌のような品のあるメロディーで、金子は伸びやかに「知らぬ小鳥よ 声うれし」などと歌っている。作詞は「赤とんぼ」で知られる三木露風。裏面の「たんぽぽ日傘」(作詞・西岡水朗)は、お 囃子はやし を思わせる楽しい曲だ。

 発売元の案内には、「青年作曲家古関裕而氏が作曲したもの。歌者は楽壇の仮名の新人」と紹介され、歌手名は旧姓の「内山金子」と記載。結婚の事実は書かれていない。

 保利さんは、「発売元はコロムビア傘下の『ヒコーキレコード』で、歌手・金子のお試しとして出したのかもしれない。昭和の大作曲家の作品を妻が歌うのは極めて珍しい」と話す。

 古関の長男の正裕さん(75)は「エール」放送中から「レコードを見つけたら連絡してほしい」と、テレビなどで呼びかけていた。「ようやく見つかってうれしい。19歳の母の歌声はさすがに若く、不思議な思いだ」と目を細めていた。

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