戦況悪化に苦悩、昭和天皇の言葉が元侍従武官の日記に…特攻隊に涙とも

 太平洋戦争中、昭和天皇の軍事面の補佐役である侍従武官を務めた、陸軍軍人の坪島文雄氏(1893~1959年)の日記が、27日から国立国会図書館憲政資料室(東京都千代田区)で一般公開される。戦後の国力を憂えたり、特攻隊のニュース映画に涙したり、戦況悪化に苦悩する天皇の姿を伝える内容だ。専門家は「そばにいたからこそ知り得た切実な心境が書き連ねられている貴重な資料だ」と話している。

国会図書館憲政資料室で公開される坪島文雄氏の日記

 日記は1941年12月から46年3月までの出来事を記した計11冊のノート。長年、遺族が保管しており、昭和天皇の生涯を記録した「昭和天皇実録」の典拠資料にも入っていなかった。昨年11月、遺族が同資料室に寄贈した。

坪島文雄氏

 当時、坪島氏は少将(後に中将へ昇進)で、侍従武官長を務めた蓮沼 しげる 氏に次ぐ立場にあり、戦争関連の重要な情報が得やすかった。

 日記では44年3月、戦況の悪化に際し、昭和天皇が「国ヲ最後ノドタンバ まで 追込ムコトハ、戦後ノ国力回復ヲ困難ニスヘシ」などと発言したり、45年3月7日には、特攻隊のニュース映画を見て「聖上御涙ヲヌグワセラレタリ」と涙したりしたことが記録されている。

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