ミス・コロムビアらの戦地慰問、45分間のカラー映像が見つかる…戦地の生々しい光景も
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日中戦争中の1938年、レコード会社のコロムビアに所属する歌手らが、上海や南京など戦地の兵士を慰問する様子を収めたカラー映像が現存していることが分かった。一行に参加した歌手の松平晃(1911~61年)が撮影したもので、遺族が保管していた。



慰問したのは、毎日新聞の前身である東京日日新聞社・大阪毎日新聞社が主催した「コロムビア皇軍慰問芸術団」。松平、ミス・コロムビア(松原操)、渡辺はま子、伊藤久男、川畑文子、赤坂小梅ら歌手や作曲家の服部良一が参加し、38年3月に船で日本を出発した。
8ミリフィルム3本分、計約45分にわたって撮影された映像には、渡航中の表情や兵士の前で歌う様子のほか、破壊された街並み、散乱する人骨や「肉弾三勇士」の墓など戦地の生々しい光景も収められている。カラーフィルムが使用されているが、劣化などの影響か一部が白黒で、音声はない。上海、南京のほか、杭州・西湖の映像もあった。西湖は、服部の代表曲「蘇州夜曲」のモチーフとなった場所で、服部はこの旅の間に楽曲の構想を得たとされている。
コロムビアが今年初め、松平とミス・コロムビアの生誕110年を記念するCD作成にあたり、遺族に接触したことから存在が分かった。松平の孫、福田匠さん(48)が7年前、母親で「北風小僧の寒太郎」で知られる作曲家の福田
一般社団法人「記録映画保存センター」の村山英世事務局長は「カラーフィルムは1935年に発売されているが、当時の日本では現像ができず、この時代の映像自体が貴重」と話す。当時の日中関係に詳しい目白大学メディア学部の王楽客員研究員は「従軍記者などが撮影した公式の映像は現存する。だが、この映像には兵士の墓や人骨なども映っており、慰問団の一人が好奇心を持って撮っていることに価値がある」と語っている。




























