美しき日本を求めて-「観光立国」への挑戦-

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日本は「観光公害」を克服できるのか?

 年間3000万人を突破し、右肩上がりで増加する訪日外国人観光客。京都をはじめとする観光地や名所には、内外の観光客が押し寄せる「オーバーキャパシティー」という問題が生まれ、地域住民の生活環境などに影響が出始めています。

アレックス・カー氏
アレックス・カー氏

 京都の町家や地方の古民家再生事業に取り組み、美しい日本の姿を見続けてきた東洋文化研究家のアレックス・カー氏は、現状を「かつての工業公害と同じ状況になりつつある」と指摘し、三つの要因を挙げています。

 


 (1)新興国からの観光客の増加

 (2)格安航空会社(LCC)によって、海外旅行が身近なものとなった

 (3)自撮り→SNS拡散により、情報が瞬く間に世界中で共有されるようになった

 例えば、神社仏閣などは、その静けさの中にこそ感じる美しさがあるかもしれません。

 それが失われることによって、本来の素晴らしさを知ることができなくなりつつあります。バルセロナ、アムステルダム、フィレンツェなど、世界的に名の知られた観光地では、オーバーツーリズムに対する様々な取り組みが進められています。

写真はイメージです
写真はイメージです

 いち早く過疎化が進み、今も秘境として知られる四国の祖谷(いや)(徳島県三好市)で、茅葺(かやぶ)き古民家の一棟貸しプロジェクトを始めるなど、地域の良さを生かしつつ、多くの人が訪れる「場」を作り上げたアレックス・カー氏。日本が観光公害の問題を克服して、観光立国になることは、国の成長にも(つな)がる大きなパラダイムシフトと捉えています。

 2019年版の観光白書(観光庁)によると、2018年のインバウンド数は3119万人で5年前の3.0倍に達し、インバウンドによる消費額は4兆5189億円と5年前の3.2倍に急成長を遂げています。観光は国を支える新しい産業になりつつあります。

 日本はどうしたら、観光を国の成長エンジンとすることができるのでしょうか? カー氏は、清野由美氏との共著「観光亡国論」(中公新書ラクレ)で「マネジメント」と「コントロール」がカギを握ると指摘しています。

 本セミナーでは、日本の自然と景観をこよなく愛するアレックス・カー氏が、これまで見てきた日本の美しさと地域再生の事例、京都や富士山で見られる観光公害の現状を踏まえ、2020年に危惧されるインバウンド爆発の「ティッピングポイント」(臨界点)を回避し、観光立国を目指す日本が「今やるべきこと」について語ります。

 「VISIT JAPAN大使」として外国人受け入れ態勢を構築し、日本の魅力を発信してきたカー氏。その講義を直接受けられる貴重な機会です。皆さんのご参加をお待ちしています。

※本セミナーは、読売新聞東京本社の関連団体である(社)読売調査研究機構と、時事通信社の関連団体である(社)内外情勢調査会の連携企画です。

【開催概要】
講 師  アレックス・カー氏(東洋文化研究家)
日 時  2019年8月20日(火) 19時~20時45分(開場18時30分)
会 場  読売新聞ビル3階新聞教室(東京都千代田区大手町1-7-1)
定 員  100名(定員に達し次第締め切り)
料 金  5,400円(税込み)
申 込  こちらから
主 催  一般社団法人 読売調査研究機構
協 賛  一般社団法人 内外情勢調査会
後 援  読売新聞東京本社、時事通信社


※お申し込みは先着順です。定員に達し次第、受付終了となります。
※お申し込み後のキャンセルや払い戻し、ご参加いただけなかった場合の事後の払い戻しなどは致しておりませんので、ご了承のほどお願いいたします。
※企画内容、時間などは予告なく変更になる場合があります。
※講師の急病や天災、その他のやむを得ない不可抗力の事情が生じた場合は、当日でも講座を中止する場合があります。

講師プロフィル

アレックス・カー

 東洋文化研究家、特定非営利活動法人●庵(ちいおり)トラスト理事。1952年米国生まれ。67歳。1964年に初来日。イエール大学にて日本学専攻。オックスフォード大学で中国学の修士号を取得。1977年より京都府亀岡市に在住し、日本と東アジア文化に関する執筆、講演等に携わる。2004年から2010年に京都で町家を修復し、宿泊事業を営んだ後、活動を地方へと展開。伝統家屋の修築保存活動、景観コンサルタントを各地で行い、滞在型観光の促進に寄与。これまでに数十軒の古民家を改修。著書に『美しき日本の残像』(1993年新潮社、新潮学芸賞受賞)、『犬と鬼』(2002年講談社)、『対談 世流に逆らう』(共著、2012年北星社)、『ニッポン景観論』(2014年集英社新書)、『観光亡国論』(共著、2019年中公新書ラクレ)など。

※●は、「竹冠」に「がんだれ」に「虎」

無断転載禁止
679059 0 読売Biz フォーラム 2019/07/09 12:02:00 2019/07/09 12:09:49 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/07/20190704-OYT8I50030-T.jpg?type=thumbnail

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