日文研×読売Bizフォーラム東京 建築の政治学~権力の館としての建築を考える(オンライン無料特別講座)

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権力者は建築に何を求めたのか

 アメリカのホワイトハウス、日本の国会議事堂、ロシアのクレムリンや中国の人民大会堂など、世界の国々には政治権力を象徴する建築物があります。また、ルーマニアのチャウシェスク、トルコのケマル・アタチュルク、中国の毛沢東など建築に関心を寄せた指導者も歴史上数多く存在します。

国際日本文化研究センター×読売Bizフォーラム東京 講演要旨「建築の政治学 権力の館としての建築を考える」
国会議事堂
国会議事堂
ホワイトハウス
ホワイトハウス

 権力者が、建築物を政治的決断を下す場=「権力の館」として意識した時、そこに何が起こるのでしょうか。権力者は建築に何を求めたのでしょうか。建築と政治はどのように影響し合うのでしょうか。

 本講座は、日本の文化・歴史を国際的な連携・協力の下で研究する大学共同利用機関「国際日本文化研究センター(日文研)」と「読売Bizフォーラム東京」が共催するセミナーの第1回です。日本を代表する政治史・政治学者で東京大・東京都立大名誉教授の御厨貴氏と、建築史を専門とし「美人論」「京都ぎらい」など風俗史の研究でも知られる国際日本文化研究センター所長の井上章一氏が、政治学の観点から考える「建築」について議論します。

 政治と建築のエキスパートが、それぞれの視座から語る「権力の館」――。注目の対談にご期待ください。

 本講座はオンラインで開催いたします。

昭和・戦後の総理と「権力の館」ふり返る

御厨貴氏 東京大・東京都立大名誉教授

 「権力の館」の存在が「政治」のあり方を決める。政治家の政策決定は、知らず知らずの間に、すごす「時間と空間」に規定される。岸田総理は、総理公邸に居をかまえた久しぶりの政治家である。宏池会の総理としては、初めてでもある。昭和からの長い歴史空間の中に身を置き、如何なる感慨に耽っているのだろうか?菅前総理は、官邸と議員宿舎と赤坂のホテルとの往来が多い。きわめて近くにある建物間を行き来しているだけである。それ以外に足をむけることは少ない。考えをリフレッシュする場に欠けている気がする。安倍元総理は、官邸と自宅と赤坂のレストランをグルグル回っていた。時に別荘にも出かけているし、ゴルフも好む。その意味では、考えをリフレッシュする場にはコト欠かない。最近の総理は、それでも広がりが少なくなった。昭和までの総理は、色々な場をもっていたのに、どうしてそうなったのか。昭和戦後の総理の「権力の館」について、ふり返ってみたい。

支配の仕組みと建築の関係探る

井上章一氏 国際日本文化研究センター所長

 古墳時代といわれる時代が、ありました。3世紀の後半から、大きな前方後円墳がいとなまれるようになります。また、その形は日本列島各地でまねられました。統治のあり方が、全国規模でかわりだしたのだと、考えられます。中世の武将たちは、山の上に城をきずいてきました。いわゆる山城です。しかし、16世紀には、それらが低い土地へおりていきます。平城がいとなまれるようになりました。領国経営のあり方が、かわってきたことを、この現象は反映しているでしょう。建築は、政治や社会を、なにほどかうつしだすものです。権力者のこしらえる構築物も、権力の性質を、どこかであらわすのではないでしょうか。だからこそ、支配の仕組みがかわれば、建築のほうも変容をとげるのだと思います。ならば、建築のありようから政治や社会にせまる学問も、なりたつはずです。しかし、これまでの建築学は、そういう志をいだいてきませんでした。政治学や社会学も、その点は同じですね。わずかに、御厨さんが「権力の館」という方法論を、うちだされたぐらいでしょうか。建築と政治は、どのようにすれば、たがいに関連づけて論じあえるのか。当日は、その可能性を御厨さんとともにさぐりたいと、思っています。

開催概要

タイトル 日文研×読売Bizフォーラム東京
 建築の政治学~権力の館としての建築を考える
講  師 御厨 貴氏(東京大・東京都立大名誉教授)
井上章一氏(国際日本文化研究センター所長)
開催日時2022年3月11日(金) 19時~20時30分
開催方法YouTubeライブ配信
内  容 (1)御厨貴氏、井上章一氏からの問題提起
(2)ディスカッション
(3)Q&A
受講料金無料
受講方法前日までに視聴方法をメールでご案内します。
定  員200名→800名に増員
申  込こちらから
主  催 国際日本文化研究センター(日文研)
一般社団法人 読売調査研究機構
後  援読売新聞社

講師プロフィル

御厨 貴氏(みくりや・たかし)
東京大・東京都立大名誉教授

 1951年、東京生まれ。東京大学法学部卒。東京都立大学教授、政策研究大学院大学教授、東京大学先端科学技術研究センター教授、放送大学教授、青山学院大学特任教授、「東日本大震災復興構想会議」議長代理、「天皇の公務負担軽減策等に関する有識者会議」座長代理を歴任。日本公共政策学会会長、TBS「時事放談」キャスターを務める。著書に『政策の総合と権力』(東京大学出版会)、『オーラル・ヒストリー』(中公新書)、『明治国家をつくる』(藤原書店)、『権力の館を歩く』(ちくま文庫)、『戦後をつくる』(吉田書店)、『明治史論集』(吉田書店)など。

井上 章一氏(いのうえ・しょういち)
国際日本文化研究センター所長

 1955年、京都市生まれ。京都大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了。京都大学人文科学研究所助手、国際日本文化研究センター助教授、教授を経て現職。専門は建築史、文化史、風俗史。1986年、『つくられた桂離宮神話』でサントリー学芸賞を受賞。『関西人の正体』『南蛮幻想―ユリシーズ伝説と安土城』『日本に古代はあったのか』『伊勢神宮―魅惑の日本建築』『京都ぎらい』など著書多数。

国際日本文化研究センターについて

  国際日本文化研究センター (日文研)は、日本文化に関する国際的・学際的な総合研究と世界の日本研究者に対する研究協力・支援を行うことを目的として、昭和62年(1987年)に設置されました。

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2747053 0 読売Biz フォーラム 2022/02/09 17:43:00 2022/03/02 10:44:33 2022/03/02 10:44:33 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/01/20220126-OYT8I50060-T.jpg?type=thumbnail

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