[記者が選ぶ]5月29日

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弁護士のすゝめ(宮島渉、多田猛著)

 弁護士資格を取得すれば、弁理士、税理士資格も自動的に得る。まさに「最強資格」といえるが、費用と時間がかかる割に高収入が保証されない「コスパの悪い職業」との風評が広がり、志願者減が止まらない。

 本書は「弁護士は食えない」との見方を真っ向から否定し、合格率が4割を超え、「弁護士不足が指摘される今こそ狙い目」と いざな う。著者は法科大学院出身の2人の中堅弁護士。法科大学院は実務家に必須なスキルが身につくと太鼓判を押す。見所は様々な分野で活躍する若手・中堅弁護士へのインタビュー。生い立ちや日々の葛藤など等身大の人物像から弁護士業の魅力が伝わってくる。(民事法研究会、1540円)(徹)

恋する検事はわきまえない(直島翔著)

 検事といえば、政界の腐敗を摘発するさまを想像する人も多いだろうが、本書に登場する検事たちは少し違う。見習い女性検事や万年窓際族の男性検事が、市民生活を守るため奔走する物語だ。

 ウナギの稚魚の密漁を調べたり、家具屋と暴力団の関係を疑ったり。出世コースから外れた中年検事が思わぬ大事件の捜査に振り回される『転がる検事に苔むさず』の続編だが、独立した短編集のため、これだけでも楽しめる。

 検事だって、上司とケンカし、書類に頭を悩まし、帰り道にため息をつく働く大人たち。今日もどこかで戦っている人の背中を押してくれる一冊。(小学館、1760円)(千)

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3047911 0 コラム 2022/06/03 05:25:00 2022/06/03 05:25:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/05/20220531-OYT8I50002-T.jpg?type=thumbnail

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