『白いジオラマ』 堂場瞬一著

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 警察小説やスポーツもので人気の著者によるバディ小説は、2人の「元」が活躍する。1人は元刑事で、防犯アドバイザーの麻生。相棒は、その孫で元引きこもりの将。『共鳴』(中公文庫)に続いて、2人を主人公にすえた長編だ。

 麻生は昔の肩書や人脈を生かし、行方不明となった高齢者や、女子中学生の家出といったご近所のトラブルに首を突っ込んでいく。見えてくるのは、独居老人やネグレクトなど、現代の家族が抱える課題だ。熱血漢の麻生と、現代っ子である将の視点を対比し、問題が立体的に浮かび上がる。

 将と麻生は、ともに家族関係で苦しんだ過去を持つ。それが調査の熱量や、調べる相手への優しさにもつながる。派手な事件は起こらないが、家族のあり方を考えさせられる。(中央公論新社、1500円)(律)

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47427 0 記者が選ぶ 2018/11/07 05:20:00 2018/11/07 05:20:00 2018/11/07 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181030-OYT8I50007-T.jpg?type=thumbnail

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