[著者来店]「あったこほうさ」白崎映美さん…「東北の力に」歌姫の思い

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 世界の民族音楽を取り入れたユニークなロックバンド「 上々颱風シャンシャンタイフーン 」の一員として知られ、今はソロで活動する歌手が、エッセー集を出版した。2009年に始めた山形新聞での連載をまとめたものだ。

 「山形県出身の7人が交代で担当し、年7~8回ほど回ってくるのですが、いつも締め切りぎりぎりに執筆。宿題を残した夏休み最終日の小学生の気分を味わいました」

 酒田市生まれ。当初は故郷の思い出や身辺雑記が中心だったが、2011年の東日本大震災以降、筆致は変わる。

 「 蝦夷えみし 征伐や 戊辰ぼしん 戦争など苦難の歴史を歩み、どこか貧しく暗いイメージがついて回る東北にまた災厄が。東京に住む自分は被災したわけでないのですが、悲しく、悔しかったんです」

 「歌っている場合なのか」と自問しながら踏み出した被災者の慰問。復興に向かう東北を応援しようと結成したバンド「東北6県ろ~るショー!!」では郷土芸能の要素を取り入れ、東北の魅力をアピールする。権力に迎合しなかった東北の歴史に触発された14年初演の舞台「まつろわぬ民」に主演。さらに15年に閉店した酒田のグランドキャバレー「白ばら」の復活のための活動……。東北を盛り上げようと精力的に動き回る様子が、方言をまじえ、ユーモラスに力強く描かれる。

 「ただ、東北の皆さんに喜んでもらいたい。東北を知らない人には、少しでも東北の魅力を伝えたい。それが前進への活力につながればうれしい。出版に当たってつけた『あたたかい方へ』を意味する庄内弁の表題には、そんな願いを込めました」

 5月28日には東京・八王子のいちょうホールで、東北6県ろ~るショー!!が中心となって「和~るど・ミュージック祭り!!」を開く。(ぱるす出版、1650円)編集委員 西田浩

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