『嘘つきジュネ』 タハール・ベン・ジェルーン著
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裏切りを称賛している『泥棒日記』でスキャンダラスな脚光を浴びたジャン・ジュネは、遺作となった『恋する
ジュネの最晩年の10年、一方的な連絡で呼び出されては、会話を重ね、時間を共にした著者(モロッコ出身の作家)による回想である。「矛盾の
パレスチナ難民の死臭が覆う場に遭遇したジュネは、死に至るまでパレスチナに関わる。イスラエルの米国大使館がエルサレムに移転することになり、さらなる紛争の泥沼化が懸念されるなか、世代を超えて、ジュネに触れて欲しいと思わせる一冊である。
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