評・服部文祥(登山家・作家)

『サイコパスの真実』 原田隆之著

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 人当たりがよくて、頭の回転も速く、魅力的なのに、その裏で猟奇的犯罪を繰り返す。サイコキラーはホラーやミステリーでなじみの悪役だ。大きなくくりでサイコパスを考えた場合、それはパーソナリティ障害であり、一種の症候群となる。

 脳画像の解析や地道な調査によって、サイコパスの実態が明らかになっている。スティーブ・ジョブズほか、カリスマ的な成功者にはサイコパス傾向がみられることが多い。不安や懸念を一顧だにせず、リスクある行動を大胆にとれるためだ。暴力性が強い場合、犯罪者となることもあるが、サイコパスは長い目でみれば人類の存続に貢献してきた。

 それゆえ現在でも人口の1%、100人に1人の割合でサイコパスは存在するという。サイコパスとは何か。現代社会はどう対処すべきなのか。身近にいるかもしれないサイコパスとどうつき合うべきなのか。

 核兵器時代のいま、国の指導者がサイコパスだと、その危険性は地球規模になる。あなたのそばにもサイコパスはいる。ところであなたは?(ちくま新書、820円)

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26202 0 書評 2018/06/18 05:22:00 2018/06/18 05:22:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180612-OYT8I50029-T.jpg?type=thumbnail

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