「言語と美術 平出隆と美術家たち」 平出隆編著

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写真・今井智己
写真・今井智己

 本が、葉書が、言葉が、宙に浮いている。

 詩人・平出隆の発想に基づいた、DIC川村記念美術館での展覧会は、先月既に閉幕している。その図録である本書は、写真による会場風景の再現にとどまらない完成度を誇る。

 理由は、青木淳の会場構成だ。建築家であり「建築文学」を提唱した青木は、平出の言う「空中の本」をワイヤーやアクリル板を使って設計する。会場は一つの物語のように「建築」され、その空間から、本が、空中へと放たれる。

 展示物がるされているだけ、ではない。そこに書かれた言葉や、さらには、書かれなかった思考までもが、宙吊りにされている。浮遊する言葉は、空間に媒介され、美術と「終わりなき対話」をかたちづくる。

 本書名の通り、何かと何かのあいだには「と」がある。この「と」に向き合って考えるためのヒントが詰まっている。(港の人、3000円)評・鈴木洋仁

無断転載禁止
458779 0 書評 2019/02/24 05:00:00 2019/03/04 10:40:55 写真 今井智己 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190223-OYT8I50056-T.jpg?type=thumbnail

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