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日本人の勝算…デービッド・アトキンソン著 東洋経済新報社 1500円

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 評・篠田英朗(国際政治学者 東京外国語大教授)

 人口の大減少は、日本社会に巨大な変化をもたらす。だが対応策は未整備のままだ。政策をめぐる議論すら、全く不足している。日本は危機的状態にある。

 そこで日本に長く在住するイギリス人の著者が、誰よりも日本の将来を憂えて執筆したのが本書である。危機の到来を所与の事態として受け止めながら、それでは何が必要か、という政策論を、鮮やかに展開している。

 最新のエコノミストの議論を盛り込んだうえで、明確な問題分析と対応策を打ち出している。人口が減るのだから、生産性の向上が不可避だ。だが日本の生産性は低すぎる。高付加価値・高所得経済に転換していく必要がある。そのためには企業の規模拡大を目指す統合促進政策と、全国一律の最低賃金の引き上げが必須である。

 著者の説得力のある議論に対して、守旧派は、曖昧な文化論に逃げ込むしかないだろう。しかし本書の読後でもなお、そのような無責任な態度をとれる者がいるだろうか。

 政治家たちが、経済政策に関する著者の提言を重用しないのは本当に不思議だ。

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503928 0 書評 2019/03/24 05:00:00 2019/04/02 10:25:37 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/04/20190401-OYT8I50011-T.jpg?type=thumbnail

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