卵とパンの組み立て方 卵サンドの探求と料理・デザートへの応用…ナガタ ユイ著 誠文堂新光社 2200円

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心躍る実践的レシピ集

 評・通崎睦美(木琴奏者)

◇ながた・ゆい=食品メーカー、食材専門店での商品開発職などを経て独立。著書に『テリーヌ&パテ』など。
◇ながた・ゆい=食品メーカー、食材専門店での商品開発職などを経て独立。著書に『テリーヌ&パテ』など。

 近所の書店で、大胆な全面ストライプ、インパクトのある表紙が目に飛び込んできた。手に取ると、パン・卵・パン、パン・卵・パン。ストライプの正体は、卵サンドだった。まずは、この楽しい装幀そうていに心躍らされる。

 本著は、料理の初心者にもわかるよう卵ので方からパンの種類まで丁寧に解説しつつ、タイトル通り、どこまでも大真面目に卵サンドを探求する。シンプルなものから変化球まで、料理写真も美しくデザインがすっきりしていて見やすい。だから、作る気が湧いてくる。

 軽く焼き色がつく程度にトーストした薄めの食パンに、マヨネーズ50グラム、しょうゆ5グラムを入れた「しょうゆマヨソース」を塗り、両面を焼き固めた目玉焼きをはさむ。そんなシンプルな卵サンドも、パンの厚みや焼き加減を本書のアドバイス通りに作ると美味おいしくなるのは私自身が実証済み。きゅうりをはさむ時、パンに水分が移行しないようクリームチーズを塗っておくとか、ごまドレッシングにすりごまをたっぷり混ぜたソースはジューシーながら液だれしにくいなど、なるほど、と思うことが多い。

 <味覚における“香り”の重要性を実感できる組み合わせです>という「トリュフ風味のきのこオムレツサンド」は、高級食材ではなくマッシュルームを使いトリュフ塩で風味を付けるレシピ。ワインに合いそうな一品も、現実的で気が利いている。

 「はさむ」に続いて「のせる/つける」の章も読み応えがある。食パンの耳の内側にマヨネーズで土手を作り、流れないよう生卵をのせてオーブントースターで焼く。土手を長ネギにすれば和風に、チーズとベーコンでカルボナーラ風にもできる。自分でもいろんなパターンが作れそうだ。さらに「ひたす」の章からは、様々なフレンチトーストの甘い香りが立ち上る。

 私はそんなに卵好きでないはずなのだが、この本につられ、卵サンド作りにいそしんでいる。

無断転載禁止
514878 0 書評 2019/03/31 05:00:00 2019/04/08 10:28:59 卵とパン(25日、東京本社内で)=西孝高撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/03/20190330-OYT8I50053-T.jpg?type=thumbnail

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