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探検家とペネロペちゃん…角幡唯介著

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評・戌井昭人(作家)

 人間は不可解だ。男と女は違う生き物なのではないかと思えてくる。まして子供となれば、さらに不可解だ。生命は不可解のどうどうめぐりだ。

 父親が娘の成長を見つめながら自身を見つめる本書だが、普通の父親と違うのは、父親が探検家の角幡唯介さんだからで、彼は娘の誕生を機に、実は誕生こそ探検なのではないかと感じる。

 探検家の角幡さんは極地に行き過酷な場に身を置く。一方で父親の角幡さんは、愛情ダダ漏れで娘に接する。その生活がユーモアたっぷりに書かれている。

 探検では過酷な地を一歩一歩進んでいく人が、娘を前にすると、まるで地に足がついてないような状態になってしまう。「勘違い。それは愛情の第一歩なのかもしれない」と書いてあるように、探検家も親になれば、普通の父親と同じなのだった。

 なにもかもが不可解ではあるが、本書を読んでいると、愛情があれば、その中に真実を見つけることができるのかもしれないと思えてくる。そして読者は、角幡さんのあふれ出る愛を享受することができるのだった。(幻冬舎、1400円)

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914597 0 書評 2019/11/24 05:00:00 2019/12/02 10:29:16 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/12/20191202-OYT8I50008-T.jpg?type=thumbnail

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