内戦と和平 東大作著

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評・篠田英朗(国際政治学者 東京外国語大教授)

 現代世界には戦争があふれている。人類の歴史が始まって以来、戦争がなくなることがなかった。とはいえ、現代は特に戦争が多い時代でもある。紛争の解決は、現代の国際社会の焦眉の課題である。

 著者は、大学教員であるが、もともとはNHKディレクターとして武力紛争も含む様々な社会問題を扱う番組を作っていた人物である。その経歴をかし、各地での取材をもとにして、現代世界の紛争および和平調停をテーマにした本書を執筆した。

 南スーダン、アフガニスタン、シリア、イラク、カンボジア、東ティモール、コロンビアなどの現代世界の紛争の事例を紹介していく。まず丁寧に歴史的経緯を描写する。そのうえで著者が各地で首脳級の政治家たちに対して行ったインタビューの内容を紹介する。

 著者は、国連や外務省の高官とも親しく、国連や外務省の職務に就いた経験も持つ。その著者であるだけに、国連と日本が持つ潜在力への評価と期待は大きい。国連には特別な正統性があり、平和主義国家・日本にも和平に貢献できる特別な役割があるという。(中公新書、880円)

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1134541 0 書評 2020/03/29 05:00:00 2020/04/08 10:04:52 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/04/20200406-OYT8I50004-T.jpg?type=thumbnail

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