英文法をこわす 大西泰斗著

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 評・飯間浩明(国語辞典編纂(へんさん)者)

 高校の英文法の知識だけでは、どうも自然な英文が書けない。ちょっとした短文を書くだけでも不安になり、いちいちネイティブの表現の例をウェブで検索してしまう。

 著者も、機械的な学校文法には限界があると述べます。たとえば、現在完了。用法の4分類を習い、試験でも「次の文の用法はどれに当たるか」なんて問われる。でも、実際には、どれにも当てはまらない例も普通にある。

 ここで重要なのが、語や文型の「イメージ」(感覚)を把握すること。現在完了の場合、過去のできごとが現在に迫る「ズームアップのイメージ」があるといいます。親が「石を投げるなと言ったでしょ」と子を叱るとき、「have told」を使う。以前叱ったのに、それが守られていないと、視点を現在に移すイメージでしょうか。

 日本語学習でも「とる」「かける」「……のだ」などの意味の本質が分かると有利です。同様に「take」「the」「……ing」などのイメージを把握できれば、より自由に英語が使えそう。本書の主張に納得しました。NHKブックスの新書化。(NHK出版新書、850円)

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1237309 0 書評 2020/05/24 05:00:00 2020/06/01 12:21:12 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/05/20200529-OYT8I50051-T.jpg?type=thumbnail

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