縁起のよい樹と日本人 有岡利幸著

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評・通崎睦美(木琴奏者)

 松竹梅や桃をはじめとする誰もが知っているの「縁起」が、親しみやすい文章で紹介される。著者は、長年大阪営林局で、国有林における森林育成などに従事し、樹と共に歩んできた。

 本書では、縁起木が描かれた浮世絵などの資料が、カラー図版でふんだんに見られるのもうれしい。

 紹介される樹木の特色は次の六つに要約される。〈1〉常緑樹である。〈2〉赤い実をつける。〈3〉花が次から次へと咲く。〈4〉春に新葉が出てから古葉が落ちる。〈5〉大金または「金持ち」の名称を樹木名としてもつ。〈6〉「難を転ずる(変える)」との樹木名をもつ。

 私は、10年前、路地奥の古家を手に入れた。その鬼門には当初よりなんともワイルドな南天が植わっている。今まさに、本書で紹介される俳句「朝掃けば夕やにこぼる花南天」(新良祥子)という状態で、白くつぶつぶの花がこぼれ落ち、掃き掃除に忙しい。「難を転ずる」という南天をるわけにもいかないな、と思っていたが、本書によれば、南天が軒より高くなると長者になる、とも言われるそうだ。掃き掃除に励みたい。(八坂書房、2400円)

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1250816 0 書評 2020/05/31 05:00:00 2020/06/09 10:30:17 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/06/20200605-OYT8I50012-T.jpg?type=thumbnail

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