読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

大学教授が、「研究だけ」していると思ったら、大間違いだ! 斎藤恭一著

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

評・三中信宏(進化生物学者)

 書名がすべてを物語る。つかみどころのない学生たちへの教育と指導の戸惑い、大学内外の煩わしい数々の雑務、高校への出前講座、企業との共同研究、研究資金集めの日々など、本書は大学でのリアルな営みを脚色なく描き出す。いまなお残る「浮世離れした大学のセンセイたち」という先入観はみごとに突き崩されるだろう。大学のセンセイたちはときに理不尽な現実社会のなかで生き延びるために八面六臂はちめんろっぴの大立ち回りをこなしているからだ。

 一方で、この本に書かれているキャンパスの日常風景が、少なくとも現在の新型コロナウイルスが蔓延まんえんする状況ではまったくの“夢物語”であることに読者は愕然がくぜんとするだろう。息苦しい“3密厳禁”の非日常では、教員や学生たちが「お互いの息が聞こえる距離で一緒に」語り合うことさえ望むべくもない。

 パンデミックの暗雲が広がる前の大学はこんな風景だったのだと懐かしささえ覚えてしまうほどだ。やがて到来するはずのポスト・コロナ時代には、どのようなキャンパス風景が戻ってくるのだろうか。(イースト・プレス、1400円)

無断転載・複製を禁じます
1350793 0 書評 2020/07/19 05:00:00 2020/07/28 09:52:07 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/07/20200727-OYT8I50023-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)