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「世界魔法道具の大図鑑」 ピエルドメニコ・バッカラリオほか文、マルコ・ソーマ絵 

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 二階建て、地下室と屋根裏部屋もある大きな館に、館主で蒐集家しゅうしゅうかのマラクルーナは、不思議な力を持つ数々の魔法のアイテムを所蔵している。この図鑑の入口でもある彼の書斎には、『はてしない物語』の初版本と、これを持つ者に真実を教えてくれる黄金の羅針盤が一緒に置かれているというのだから、何と贅沢ぜいたくなことだろう。

 マラクルーナは読書家で博学で、魔法についても深い知識を有している。その蒐集対象は大胆に幅広く、東西の古典文学から現代の大人気ファンタジー、有名なホラー小説、クトゥルー神話までカバーしている。この館はとても魅力的で、私も「玄関の間」にさりげなく置かれているホグワーツ魔法魔術学校の組分け帽子をかぶってみたいけれど、「隠棲いんせいの間」にメドゥーサの頭があると思うと、恐ろしくて気もそぞろ。小谷真理日本語版監修、山崎瑞花訳。(西村書店、2800円)評・宮部みゆき

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1365722 0 書評 2020/07/26 05:00:00 2020/08/03 11:18:52

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