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離島の本屋ふたたび 朴順梨著

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評・稲野和利(ふるさと財団理事長)

 著者によれば人口5千人以上の島には大抵本屋があるという。本書はそういった島の本屋を一軒一軒訪ね歩くというルポである。それぞれの本屋における本との関わり方が興味深い。土地の人情や雰囲気もよく表現され、風景描写こそほとんどないものの独特の紀行文的味わいもある。2013年の前作では礼文島、与論島などを訪れたが、本作では沖縄本島を中心に、佐渡島、種子島など様々な島を巡る。

 離島の本屋には「『本屋』という一言ではとてもくくれない世界」がある。多くに共通する特徴は、多機能性・柔軟性だ。本と同時に食品・雑貨・酒類なども扱うケースは想像の範囲内だろうが、カラオケパブを併設した本屋や野菜も買える本屋などは驚きだ。沖縄では新刊本と古書を同じ棚に並べる書店がいくつもあるなど習慣も様々。

 訪れてから何年か後に電話などで離島の本屋の「その後」を取材するのが著者の流儀だ。読者は時間の経過による本屋を取り巻く世の中の移り変わりを感じるとともに、本屋に関わる人々のいつの時代も変わらない本への思いを感じることになるだろう。 (ころから、1600円)

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1775292 0 書評 2021/01/17 05:00:00 2021/01/25 12:04:51 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210122-OYT8I50016-T.jpg?type=thumbnail

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