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パンデミック下の書店と教室 小笠原博毅・福嶋聡著

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評・柴崎友香(作家)

 昨年の緊急事態宣言の時は、コロナ関連など売れた本も多かったが、休業を余儀なくされた書店もあった。大学は、新年度もオンライン授業になりそうだ。

 知を学び、他者と話す場の存在が難しい今、大型書店の店長と大学で教える研究者による対話本である。書店の営業を続けることへの阪神大震災にさかのぼる思いや、教室での教える側と学生との関係性など、身近な経験から、分断や社会の問題、文化や哲学へと思考が行き来する。

 書店イベントに居合わせた客からの質問によって起こる波瀾はらんや、教室での「不足」や「過剰」が残る授業、職場での上手に失敗できる余地など、対立でもなく同意だけでもない関係や予想外の出来事の重要性を論じる。これからの「共生」はそこにいなくても社会を支える人たちとの距離を見つめていくことではないかとの話が印象に残った。

 民主主義は面倒で時間がかかるものだが、学びや人間関係にさえ即効性ばかりが求められる時代に、どう人との関係を作っていくか、社会のあり方を問い続けていくか、強く支えられるような対話だ。(新泉社、1800円)

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1857364 0 書評 2021/02/21 05:00:00 2021/03/02 10:06:14 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/03/20210302-OYT8I50005-T.jpg?type=thumbnail

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