メモ入力
-最大400文字まで
完了しました

木からイモムシが落ちてきたら跳びあがる人でも、本書を開けば、イモムシを愛らしく感じるに違いない。ひょっとすると、著者のようにイモムシに話しかけたり、アケビの
イモムシ画家である著者の一日は、色鮮やかで個性的なイモムシを観察することから始まるという。コーヒーと絵画制作の七つ道具を持ってイモムシたちと過ごす至福の時。我関せずに動くイモムシと過ごす時間、著者は人間社会のわずらわしさから解放され、食草や天敵である鳥、そして雨風や太陽まで、イモムシの環世界を形づくる「とても大きな何か」の
精巧なイモムシの「展開図」から
評・小川さやか