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「こじらせ美術館」ナカムラクニオ著

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「恋多き世紀末のダメ男 グスタフ・クリムト」(c)ナカムラクニオ
「恋多き世紀末のダメ男 グスタフ・クリムト」(c)ナカムラクニオ

 「こじらせる」という言葉には、「物事を面倒にもつれさせてしまう」という意味があるわけだが、「中二病をこじらせてる」「ダイエット熱をこじらせてる」など、話し言葉のなかでライトに使われるようになったのは、いつごろからだろうか。これは「気持ちはわかるが少々はた迷惑で厄介な状態にある誰か」を絶妙なバランスで表す言い回しで、私は耳にするたびに感じ入ってしまう。

 で、本書である。西洋美術界の巨人たち――ゴッホ、ピカソ、エゴン・シーレ、ムンクにダリにマグリット。みんな恋愛、家族、友人、師弟関係などをこじらせて、そこから生じる内面的葛藤を作品にしてきた「こじらせさん」ばっかりですと、愛を込めて紹介する。著者の手になる画家たちの肖像も、温かみのあるタッチと、こじらせちゃってる表情のアンバランス具合がまたチャーミング。タイトルも秀逸です。(ホーム社、1980円)

 評・宮部みゆき

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2231691 0 書評 2021/07/25 05:00:00 2021/08/03 12:15:43 25日付書評A面ビジュアル評用 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210724-OYT8I50025-T.jpg?type=thumbnail

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