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食卓を変えた植物学者 ダニエル・ストーン著

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評・中島隆博(哲学者、東京大教授)

 世界各地に赴いて、さまざまな植物を採取し、産業としてのアメリカの農業を振興する。アメリカがその版図をハワイやフィリピンに広げていった時期に、こうしたプラントハンティングが脚光を浴びた。

 その主役は、デヴィッド・フェアチャイルドという植物学者である。資産家のバーバー・ラスロップとの二人三脚で、アボカドやマンゴーなどをアメリカに送り届けた。ところが、昆虫学者であるチャールズ・マーラットが、アメリカの植物を外国から来る病原菌や害虫から守ることを主張するようになった。その最初の衝突は、日本からワシントンDCに最初に送られた桜をめぐってであり、害虫がついていたその木々は焼却された。

 1912年に植物検疫法が制定され、マーラットが最終的に勝利すると、プラントハンターの活躍の場はほとんどなくなった。フェアチャイルドの まな 弟子、フランク・マイヤーの痛ましい最期は、ひとつの時代が終わったことを告げていた。アメリカの植物政策の光と影のコントラストを描き出した好著である。三木直子訳。(築地書館、3190円)

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2251621 0 書評 2021/08/01 05:00:00 2021/08/11 10:23:41 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210804-OYT8I50016-T.jpg?type=thumbnail

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