読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

大人も知らない? ふしぎ現象事典 「ふしぎ現象」研究会編 マイクロマガジン社 1100円 / たぶん一生使わない? 異国のことわざ111 時田昌瑞著 イースト新書Q 968円

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

口に出したい「あるある」

評・宮部みゆき(作家)

◇「ふしぎ現象」研究会=ふしぎ現象を集めているグループ◇ときた・まさみず=1945年生まれ。日本ことわざ文化学会副会長
◇「ふしぎ現象」研究会=ふしぎ現象を集めているグループ◇ときた・まさみず=1945年生まれ。日本ことわざ文化学会副会長

 「テストで、いつもは書けてた漢字をうっかり忘れちゃうことがある」=TOT現象

「幼稚園からの友だちよりも、最近できた友だちにほめられた方がうれしい」=アロンソンの不貞の法則

「肘を棚にぶつけた時に、ビリビリする」=ファニーボーン

 例に挙げたこの三つの現象だけでも、「あるある」と膝を打つ方は多いのではなかろうか。

 『大人も知らない? ふしぎ現象事典』は、誰もが経験する日常的な不思議現象の解説書として子供向けの 可愛かわい らしい造りになっているが、内容は大人の読者も充分に驚かせ、知的好奇心を満足させてくれる。一人で読んで楽しく、まわりの人たちに話してまた楽しい。「音楽のある部分だけが頭の中でぐるぐる再生されて止まらない」現象は「イヤーワーム」というのだとわかって、私は胸がすっとした。次からは、「今イヤーワームになってて」と簡単に説明することができる。読者の皆さんそれぞれに、そういう実益もあるはずだ。

「走るのが苦手なお姉ちゃんがゴキブリを見つけた時は素早く逃げる」

 この現象につけられた名称は「火事場の馬鹿力」。それで気づいた。なるほど、昔から口づてで伝えられている「ことわざ」のなかには、日常的不思議現象を扱ったものもあるのだ。という つな がりで、セットで楽しんでいただきたいのが『異国のことわざ111』。こちらは副題に「たぶん一生使わない?」とあるが、そんなことはない。読んで知ったら、積極的に使いたくなること間違いなし。文化が違い、表現は異なっても、社会の有りようや人間の心理には万国共通の要素があるからだ。

「水の中の月を すく う」(中国)。「カヌーは外海より内海の波で沈む」(ハワイ)。「刺した者が忘れても刺された者は忘れない」(エチオピア)。ほら、口に出してみたくなりませんか?

無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
2303361 0 書評 2021/08/22 05:00:00 2021/08/31 14:35:52 「大人も知らない?ふしぎ現象事典」 ふしぎ現象研究会等(左)、「たぶん一生使わない?異国のことわざ111」時田昌瑞/伊藤ハムスター(13日、東京都千代田区で)=若杉和希撮影  22日付書評A面 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/08/20210821-OYT8I50052-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)