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『出禁の男 テリー伊藤伝』本橋信宏著(イースト・プレス) 2750円

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評・橋本倫史(ノンフィクションライター)

 『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』『ねるとん紅鯨団』『浅草橋ヤング洋品店』。数々の伝説的な番組を手がけたディレクター・テリー伊藤の評伝が刊行された。「天才」と呼ばれる伊藤がいかに型破りな人物か、数々の証言とともにその魅力が つづ られる。

 型破りであるためには、たしかな美意識が必要だ。

 本書の中でテリー伊藤は、アントニオ猪木よりジャイアント馬場が好きだと語っている。世間は様式美を否定する猪木に新しさを感じ、そちらに移ったが、伊藤は「馬場の美しいプロレス」が好きだった、と。

 様式美が否定される時代に、伊藤は泥まみれでもがく人間の姿に美しさを 見出みいだ す。その一例が15章に綴られる「江頭グランブルー」だ。江頭2:50の水中無呼吸記録の挑戦を追った企画のタイトルは、リュック・ベッソン監督の映画『グラン・ブルー』に由来する。

 リュック・ベッソン監督の映像美と、顔を青紫に染めて、死に場所を定めたように潜水を続ける江頭の姿は雲泥の差がある。それでもそこに、ある美しさがある。その美しさとは、いわば人間 讃歌さんか だ。

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2457618 0 書評 2021/10/22 05:20:00 2021/10/22 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/10/20211020-OYT8I50052-T.jpg?type=thumbnail

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