[本よみうり堂]アリソン・ナスタシ著 「文豪の猫」

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◇評・岸本佐知子

 猫のすごいところは、その可愛かわいさの前にすべての人が平等になることだ。作家と飼い猫のポートレートを集めたこの本の中でも、気難しさや強面こわもてで知られる作家たちが、ただの猫好き男女と化して手もなくデレデレになっている。

 ブラッドベリは一度に二十二匹の猫を飼っていた。スティーヴン・キングは飼い猫を埋葬した墓地で執筆をした。猫好きで知られたマーク・トウェインの家の前には、猫を抱いたファンが大勢列をなしていた。シルヴィア・プラスの猫の名は「ニジンスキー」。ル=グウィンは自分の猫の伝記を書いた……。そんな逸話の数々を読むのも楽しい。

 登場する作家たちのなかには、自ら命を絶った人や、不幸な晩年を過ごした人も少なくない。そんな彼らが猫といっしょに屈託のない笑顔を浮かべているのを見ると、胸に迫るものがある。浦谷計子訳。(エクスナレッジ、1600円)

アメリカの詩人、アレン・ギンズバーグ
アメリカの詩人、アレン・ギンズバーグ
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406992 0 短評 2019/02/01 05:00:00 2019/04/03 11:05:59 2019/04/03 11:05:59 アメリカの詩人、アレン・ギンズバーグ https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190129-OYT8I50026-T.jpg?type=thumbnail

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