[本よみうり堂]日本のアール・ブリュット アール・ブリュット・コレクション編

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◇評・通崎睦美(木琴奏者)

 「の芸術」を意味する「アール・ブリュット」は、フランスの画家ジャン・デュビュッフェによって見いだされたカテゴリー。西洋美術の伝統、既存の美術教育の影響を受けず、自らの内からわき上がる衝動を表現した芸術作品をいう。精神疾患を持つ人、受刑者など様々なタイプのアウトサイダーが制作者とされる。

 本書は、スイス・ローザンヌ市、アール・ブリュット・コレクション主催の展覧会図録。解説によると、日本においては美術専門家ではなく、社会福祉関係者がその発展を担ってきた。よって「アートセラピー」と「アート活動」の目的の違いが明確にされぬまま支援者たちの熱意で大きな発展を遂げたと指摘する。

 私がはじめてアール・ブリュット作品と出会ったのは、20年近く前。知的障害を持つ人達による刺繍ししゅうシャツの展覧会だった。ヨウジヤマモトやコム・デ・ギャルソンを着こなすお洒落しゃれな友人らがこぞって購入していたのを覚えている。この図録で気になるのは、エゴン・シーレのような線で楽譜を描く西岡弘治の作品。是非自室の壁に飾ってみたいと思わされる。(国書刊行会、3500円)

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