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【明日の金ロー】実写版より原作に忠実な「君の膵臓をたべたい」、終盤の演出をあなたはどう見る?

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「君の膵臓をたべたい」の桜良と「僕」(C)住野よる/双葉社(C)君の膵臓をたべたいアニメフィルムパートナーズ
「君の膵臓をたべたい」の桜良と「僕」(C)住野よる/双葉社(C)君の膵臓をたべたいアニメフィルムパートナーズ

 23日の金曜ロードショー(後9時)は、住野よるさんのデビュー作でもあるベストセラーをアニメ映画化した「キミスイ」こと「君の膵臓をたべたい」(2018年)。東京五輪開会式の生中継の”真裏”という条件下での放送となるが、はかなくも美しい青春物語を味わいたい人にはぜひとも見てもらいたい作品だ。

 主人公の一人、「僕」はある日、病院の待合室で「共病文庫」と書かれた一冊の本を拾う。その持ち主は、同じクラスの人気者・桜良。ふと中を読んでしまった「僕」は、桜良が膵臓の病気で余命いくばくもないことを知ってしまう。クラスの中で目立たないようにひっそりと生きてきた「僕」だったが、桜良と秘密を共有することで、少しずつ生活に変化が起きていく―というストーリーとなっている。

 同作に先駆けて、17年には実写映画化。初めて実写版を見た当時は、ヒロイン・桜良役の浜辺美波に衝撃を受け、「この子は長澤まさみになれる!」と周囲に言い回った思い出がある(笑い)。実際、彼女は手前みそながら同作で共演した北村匠海と共に報知映画賞の新人賞を受賞。その後も、ドラマや映画で主役を務めている。そのコメディエンヌぶりも注目されており、私の見立ては間違っていなかったと自負している。

 さて、主人公の一人である「僕」が大人になって過去を振り返るという形で描かれ、実際に12年後の姿として登場する実写版と比べて、アニメ版はより原作に忠実。小説の世界を思い浮かべながら楽しめるようになっており、同作の高橋祐馬プロデューサーも「アニメ化させていただくにあたっては、小説に真摯(しんし)に向き合い、小説の読後感をアニメを見終えた後にも感じていただける映像を目指し、製作しました」とコメントしている。

 終盤の描き方については、賛否両論あると思う。私も最初に見た時には「ん?」と感じたところもあったが、アニメだからこそやることのできた演出と考え直し「なるほどね」と思った。この作品に限らず。アニメ作品の”魅力”というのは、実写ではできない角度からのショットや演出を自由に描き出せるところにあると私は考えている。ということで、このシーンは監督をはじめとした製作陣が原作の文章から想像したものが映像として生み出されたもの。それに対して見た人がどう感じるかも自由である。(高柳 哲人)

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2227620 1 エンタメ報知 2021/07/22 21:00:03 2021/07/22 21:00:03 2021/07/22 21:00:03 「君の膵臓をたべたい」の桜良と「僕」(C)住野よる/双葉社(C)君の膵臓をたべたいアニメフィルムパートナーズ https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210722-064-OHT1I91108-L.jpg?type=thumbnail

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