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近藤里奈 NMB48卒業から5年“下積み”へて女優の第一歩 恩師に感謝の気持ち込めた…映画「かば」

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「一度は芸能界を引退することも考えた」という近藤里奈(カメラ・関口俊明)
「一度は芸能界を引退することも考えた」という近藤里奈(カメラ・関口俊明)

 元NMB48で女優の近藤里奈(24)が、映画「かば」(24日公開、川本貴弘監督)で女優として本格的に活動を開始した。アイドルグループを卒業後、初めての映画出演となる。演技の“下積み”をへて、一歩踏み出した思いを聞いた。(増田寛)

 NMB48の卒業から約5年。近藤がついに女優として本格始動した。コロナ禍も相まって、なかなか役の募集がない中、あらゆるオーディションを自身で探し回り、つかみ取った役。ところが、「正直、最初はどうしても受かりたい役だとは思っていませんでした」と当時の心境を明かす。

 「とにかく女優としての活動を…と思って、SNSをあさっていたら、今作のオーディションがありました。初めは台本も一部しかもらっていなかったので、映画の深い内容は知らなかったです」

 もともと女優志望ではなかったが、制汗剤のCMに出演していた女優・川島海荷(27)を見て「私も女優になりたい」と決意した。「15歳の時でした。川島さんみたいなお仕事がしたいと思いました。その時から女優を目指して、両親と舞台を見に行ったり、独学で勉強してました」

 大阪市の荒れた中学校が舞台の物語。1985年の設定で、地域差別が残る中、生徒のために奮闘する中学教師の姿を中心に描く。近藤は舞台となる中学校のOGで、恋人との関係に悩む女子を演じた。複雑な事情が絡み合う役だったが、「設定に関しては抵抗がなかった」という。

 「どういう表現をしたらいいか、分からないところはいっぱいありましたが、演じることに不安はなかった。監督さんが『思うままにやってくれたらいい』と言ってくださって。(撮影当時)同い年の女の子をそのまま演じました。何の苦もなく演じられました」

 女優業にはアイドル時代の経験も生かされているという。「もともと人と話すのが得意じゃなかったけど、ファンとの握手会だったりで人見知りがなくなりました。芝居も人との掛け合いですし、演者とのコミュニケーションがないと成り立たないので、鍛えられて良かったと思います」。特に愛嬌(あいきょう)が身についたと振り返る。

 職場も変わり、アイドル時代とのギャップに悩んだこともある。「常にマネジャーさんがいて、サポートしてくれる仲間がいるのが当たり前だった」。卒業後、演技の道へ進み、環境の違いに打ちひしがれた。

 「グループから卒業して、一から1人で頑張らないといけない。本当に別世界。女優の活動に道筋がつけられなくて、一度、全部夢を諦めて芸能界を引退することも考えました」

 今回の出演がきっかけで、今でも女優を続けていられると実感している。

 「夢をあきらめずにいられるのは、今作で女優としての楽しさを見つけられたから。監督やプロデューサーがオーディションで私を推してくれた。クランクアップしてからも『近藤にして良かった』と言われて、本当にうれしかった。あの褒め言葉が今でも支えになっています」

 劇中に登場する熱血教師のように、近藤にも今でも応援に駆けつけてくれる恩師がいるという。

 「中学1年生の担任の先生です。私が芸能活動を始めてから、先生がラジオ公開収録に駆けつけてくれたりして。ふと顔を見つけたらすごい感動しました。だから、今作は先生に感謝を贈る映画でもあります」

 ◆近藤里奈(こんどう・りな)1997年2月23日、滋賀県生まれ。24歳。2010年にNMB48の1期生オーディションに合格、研究生となる。11年3月、正規メンバーへ昇格。16年にグループ卒業を発表。20年に公式ファンクラブを開設。身長157センチ。血液型O。

 ◆かば 1985年夏、大阪市の中学校が舞台。すさんだ学校生活を送る生徒たちに、蒲(かば)先生(山中アラタ、48)ら教師たちは手を焼きながらも、真摯(しんし)に接する。出身地を恋人に告白できず悩む卒業生(近藤)、服役中の父親に代わって家庭を支える野球部主将など、事情を抱えた生徒たちの生き方を模索する。135分。

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2227498 1 エンタメ報知 2021/07/22 20:00:04 2021/07/22 20:00:04 2021/07/22 20:00:04 「一度は芸能界を引退することも考えた」という近藤里奈(カメラ・関口俊明) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210722-064-OHT1I91172-L.jpg?type=thumbnail

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