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    第31期竜王戦、ランキング戦回顧

    実力者そろう 関西若手に勢い

     将棋の第31期竜王戦は予選にあたるランキング戦が終了した。読売新聞夕刊の将棋欄で「竜王戦見聞録」を執筆する飯島栄治七段と上村亘四段に、1~6組のランキング戦を振り返ってもらった。

    • 飯島栄治七段
      飯島栄治七段
    • 上村亘四段
      上村亘四段

     ――今年も注目される中、藤井聡太七段は5組で優勝と結果を出しました。

     飯島 決勝の石田直裕五段との将棋は藤井七段の読みが人間離れしていて言葉を失いました。別途、図面を使って説明します。

     上村 藤井七段と阿部光瑠六段の準々決勝は大熱戦でした。2年連続ランキング戦優勝は見事です。

     ――準決勝で船江恒平六段に勝利して2年連続ランキング戦昇級を決め、史上最年少で七段昇段も達成しましたね。戻りますが、6組はどうだったでしょうか。

     上村 私はベスト4に入りましたが、決勝には進めず、関西の若手の勢いを止められませんでした。

     飯島 都成竜馬五段は終盤力に定評があり、優勝は妥当な結果でしょう。

     ――4組は増田康宏六段が制しました。

     飯島 増田六段は序盤戦術で独自の型を持っています。終盤も強く、勢いに乗っている若手です。

     上村 谷川浩司九段が菅井竜也王位、高見泰地叡王と若手タイトル保持者に勝って存在感を示しました。

     ――3組をどうみます。

     飯島 千葉幸生七段とは古い付き合いなので言っても許されるでしょうが、優勝は波乱(笑)。千葉七段の継続的な努力を知っているので、結果を出してくれたことはうれしいです。

     ――2組は実力者が本戦入りしました。

     上村 三浦弘行九段、深浦康市九段はタイトル経験者で実績も申し分ありません。強い人が順当に勝ち上がったという印象です。

     ――1組はどうですか。

     飯島 初参加で優勝した広瀬章人八段は、ランキング戦でも圧倒的な終盤力をみせていました。

     上村 準優勝の豊島将之八段はミスが少ない将棋で淡々と勝っています。

     飯島 3位の松尾歩八段は安定感のある将棋で2年連続の本戦入りです。

     上村 4位の久保利明王将は読みの力で相手をねじ伏せていました。

     飯島 5位の佐藤康光九段は、若手実力者をなぎ倒しました。48歳にして迫力満点の将棋です。1組から6組で勝ち上がった棋士は若手からベテランまでバランスが取れた顔ぶれ。実力のあるメンバーがそろったと思います。

    予選結果

     主催=読売新聞社、日本将棋連盟
     特別協賛=野村ホールディングス
     協賛=東急グループ、明治

    2018年06月21日 12時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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