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中江有里、最初は2年で終わった歌手人生「無理だと思い込んでいた」

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 女優、歌手としてデビューし、現在は作家としての活躍がめざましい中江有里が、28年ぶりとなるアルバム「Port de Voix(ポール・ド・ヴォア)」(ユーキャン)を出した。

 1991年からの約2年の活動で、歌手人生は終わっていた。「求められていないし、無理なんだと思い込んでいた」。ところが、中江に詞を提供したことのある松井五郎から「もう歌わないの?」と持ちかけられ、「歌に片思いしていたことに気づいた」という。その松井が、昨年2月のライブ、今作とプロデュースを務めた。

 ライブには当時のファンも、歌手時代を知らない人も、駆けつけた。「私はやっぱり表現が好き。書くことも演じることも、そして歌も。待っていてくれる人がいるなら歌わない理由はない」

中江有里
中江有里

 「いつも」という曲は、中江の母が闘病中と知った松井が書き下ろした。いつも見守ってくれる親の温かさを歌う普遍的な内容で、「聴く人がそれぞれお母さんを思ってほしい」。そう言いつつ、「私は何かあれば『いつも』すぐに報告をしていた。今も伝えようと電話を手にして、『あ、いなかったんだ』と思ってしまう」。中江の母が天に召されたのは、昨年8月のこと。アルバム制作は途上だったが、この曲は完成して聴かせることができた。

 表題は「ポルタメント」と同義で、音程を徐々に上下させて次の音へ移行させること。名付けた松井の思いは聞いていないが、「空白期間がある私が、もう一度声を滑らかに届けることなのかな」と推し量る。聴き手の心を癒やす滑らかな歌唱、時の経過を感じさせないかれんな声も理由の一つかもしれない。

 飛鳥涼が手がけたデビュー曲「花をください」を今の歌声で収録。松井とChageによる「永い一日」もカバーした。松井にとって音楽界の同期で、今は距離のあるチャゲアスを今作で“共演”させたのは意味ありげだ。「音楽と文学の融合をしたい」と夢を語る中江だが、物語の1ページは始まっているのかもしれない。

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2053773 0 音楽 2021/05/15 11:55:00 2021/05/15 15:47:56 2021/05/15 15:47:56 中江有里 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210506-OYT1I50069-T.jpg?type=thumbnail

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