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[週刊エンタメ]心に「こびと」を 生きる力を…創作への思い 藤城清治×MISIA

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青木瞭撮影
青木瞭撮影

 影絵作家の藤城清治と歌手のMISIAは約20年にわたり親交を温めてきた。現在開催中のMISIAのコンサートツアー「星空のライヴ ACROSS THE UNIVERSE」では、藤城がこのために制作した作品を用い、幻想的な世界を表現している。互いに力をもらってきたという2人に、創作への思いを語り合ってもらった。(池内亜希)

「僕の心の中の勇者たちは世界中のウイルスと闘う」藤城がコロナ禍を受けて描いた作品
「僕の心の中の勇者たちは世界中のウイルスと闘う」藤城がコロナ禍を受けて描いた作品

 じっくり話をするのは久々という2人。顔を合わせると、共に満面の笑みを見せた。藤城が持参した作品を広げると、MISIAは感嘆の声をあげた。

 MISIA 2000年から01年にかけてのライブツアーで、影絵を制作していただいたのが始まり。ステージでも使わせてもらい、その後も、キャラクターなどを描いていただいた。どれも宝物です。以前、絵の具もなかった戦後に、影絵や人形劇を始められたとお聞きした。どんな状況でも、伝えたいという思いがあったのだなと、今、改めて感じています。

 藤城 絵が好きだったけど、絵の具は手に入らないし。人形劇は色々な人を巻き込んで、多くの子供を喜ばせることができる。人形を作るのも大変な時で、ろうそくが揺れる中、ふっと影が大きくなったり小さくなったりすることも面白いなと。MISIAの音楽は、絵の中から響いてくるよう。僕は、人間の心、身体に響いてくる絵を描きたいといつも思っている。やっぱり、僕の影絵は音楽があってこそ心に響くね。

こんな時こそエンタメ止めるな

 藤城は、MISIAのライブに度々足を運んできた。コロナ下の昨年も「こんな時だからこそ」と、訪れた。

 MISIA 色々な時代を生きてきた藤城先生が、エンタメは必要なのだという姿勢を見せてくださった。「こういう時だからこそ、エンタメは止まってはいけない」というのは、人生の中で、感じられてきたことなのですか。

 藤城 戦争の時、僕も海軍に行ったり、勤労動員もあったりしたけど、そういう時こそ、人間が生きていく上での本当の喜びをやらなくちゃと。勤労動員の工場でも人形劇をやって、熱中したね。コロナも、ただじっとしてろ、では……。それも大事だけど、人間の生きていく喜び、力を、音楽や美術で奮い立たせることが大事なんじゃないかな。

コンサートツアー「星空のライヴ ACROSS THE UNIVERSE」で使用されている藤城の作品。目元の力強さが印象深い。ツアーは、11月頃まで全国各地を巡る予定。詳細は特設サイト(https://misiasp.com/sp/hoshizora2021/)で。
コンサートツアー「星空のライヴ ACROSS THE UNIVERSE」で使用されている藤城の作品。目元の力強さが印象深い。ツアーは、11月頃まで全国各地を巡る予定。詳細は特設サイト(https://misiasp.com/sp/hoshizora2021/)で。

 MISIA 今回のツアーのためにも描いていただいたこびと。前に、分身であり、代弁者であるとおっしゃっていた。エンタメは生きる力。ライブができなかった時、こびとたちが待っていてくれるように感じ、あらゆる手段で届け、未来につなげなくてはと思えました。

 藤城 みんな、心の中にこびとを置いて、生きる原点にしてほしい。どんなことがあっても、未来は素晴らしくなっていくんだと、少年のような気持ちを持てるように。

希望は消えるはずない/歌う時 心から溶け出るものが

 藤城は97歳の今も、「すーっと作品が出てくる」という。これから、どのようなものが生み出されていくのか。

 藤城 コロナみたいな時こそ、純粋なものができるんじゃないかなという気もする。大変な時こそ、突き詰められ、現れてくるものがある。どんな時代でも希望は消えるはずがない。MISIAにはライブをやっていってもらい、僕も、みんなの喜びをかきたてられるものを描いていけたら。

 MISIA 歌う時、考えるより先に素直ににじみ出てくるものってある。心から溶け出てくるものってあるんです。今、世界中の人に、藤城先生の作品を見てほしいな。自然と感じ、現れるものがあるはずだと思います。

  ふじしろ・せいじ  東京出身。慶応大卒。影絵作品は、雑誌「暮しの手帖」での連載や影絵絵本「銀河鉄道の夜」などで広く知られる。1960年代には自主提供で始めた着ぐるみ人形劇番組を通し、「ケロヨン」が人気に。89年に紫綬褒章、95年に旭日小綬章、2014年に宮沢賢治賞。7~9月に、東京・銀座の教文館で展覧会を開催予定。

  ミーシャ  長崎出身。1998年に、シングル「つつみ込むように…」でデビュー。「Everything」(2000年)、「逢いたくていま」(09年)、「アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)」(18年)などがヒット。昨年末のNHK紅白歌合戦で大トリを務めた。今年4月には、「想いはらはらと」と「Welcome One」を配信リリース。

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使い方
2156435 0 音楽 2021/06/26 05:00:00 2021/06/28 16:30:47 2021/06/28 16:30:47 影絵作家の藤城清治さん(25日、東京都千代田区で)=青木瞭撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210625-OYT8I50089-T.jpg?type=thumbnail

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