「千の風になって」訳詞・作曲、芥川賞作家の新井満さんが死去…75歳

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 生命の永遠の尊さを歌った音楽作品「千の風になって」の訳詩と作曲などで知られた芥川賞作家の新井満(あらい・まん、本名・みつる)さんが3日、 誤嚥ごえん 性肺炎で死去した。75歳だった。告別式は近親者で行う。喪主は妻、紀子さん。

ラジオ番組に出演する新井満さん(2015年撮影)
ラジオ番組に出演する新井満さん(2015年撮影)

 1946年、新潟市生まれ。上智大卒業後、広告会社の電通に入社。作家の森敦さんの出演するCMや、森さんの芥川賞受賞作をテーマに「組曲 月山」を制作。阿久悠さん作詞の「ワインカラーのときめき」を歌いヒットさせた。音楽、映像プロデューサーとして活躍した。

ふるさとへの言葉を書いた色紙を持つ新井さん(2015年、新潟市で撮影)
ふるさとへの言葉を書いた色紙を持つ新井さん(2015年、新潟市で撮影)

 40歳頃から小説の執筆を始めた。87年に「ヴェクサシオン」で野間文芸新人賞、88年に離婚したカメラマンを主人公に都市に生きる現代人の孤独を描いた小説「尋ね人の時間」で芥川賞を受賞した。

 98年の長野五輪のイメージ監督を務めた。「千の風になって」は、妻を亡くした友人を慰めようとしていた時に出会った作者不詳の英語詩を翻訳、作曲した作品で、歌手の秋川雅史さんが歌い、詩集や関連書籍が出るなど大きな反響を呼んだ。2007年に日本レコード大賞作曲賞を受賞。「般若心経」「老子」「イマジン」の自由訳なども手掛けた。

北海道の大沼湖畔暮らし満喫、自宅で羊飼育も

 電通時代に環境ビデオを作って自然の大事さや美しさに感動したという新井さんは、北海道駒ヶ岳に抱かれる七飯町の大沼湖畔に横浜市から2010年に移住した。大沼湖畔に元々別荘を持っていたことに加え、妻の紀子さん(74)が「アルプスの少女ハイジ」の大ファンで、自然豊かな所に住みたいと移住を決意した。自宅では羊も飼っていた。

 紀子さんは「長年応援してくれた関係者の皆さまへの感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントした。

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使い方
2569404 0 音楽 2021/12/04 09:11:00 2021/12/04 15:36:04 2021/12/04 15:36:04 ラジオ番組に出演する新井さん(1日午後4時45分、新潟市中央区のBSN本社で)=清水綾撮影新潟市内の民放ラジオ番組に出演する新井さん=清水綾撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/12/20211204-OYT1I50024-T.jpg?type=thumbnail

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