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    文化庁から「日本遺産」に認定された全国各地の文化財・伝統芸能をご紹介します。
    北陸・信越

    灯(あか)り舞う半島 能登~熱狂のキリコ祭り~【石川】

     【概要】日本海文化の交流拠点である能登半島は独自の文化を育み、数多くの祭礼が行われてきた。その白眉はキリコ祭りと総称される灯籠神事。夏、約200地区で行われ、能登を照らし出す。日本の原風景である素朴な農漁村で神輿とともに、最大で2トン、高さ15mのキリコを担ぎ上げ、激しく練り回る。祇園信仰や夏越しの神事から発生した祭礼が、地区同士でその威勢を競い合う中で独特な発展をし、そしてこれほどまでに灯籠神事が集積をした地域は唯一無二。夏、能登を旅すればキリコ祭りに必ず巡り会えると言っても過言ではなく、それは神々に巡り会う旅ともなる。
    2015年4月認定。以下は、認定申請書類から引用

    • あばれ祭(能登町)
      あばれ祭(能登町)
    • 沖波大漁まつり(穴水町)
      沖波大漁まつり(穴水町)

     日本列島のほぼ中央に位置する石川県。日本海に突き出た能登半島には、古来より大陸から様々な人々が渡来し、文化や技術がもたらされた。能登半島は「海の道」が主要交通路だった時代には、日本海を介して各地との交流が盛んに行われ、いわば、「日本海文化」の交流拠点としての役割を担っていた。

     様々な文化を受け入れつつも、半島という地理的閉鎖性によって、独自の文化を育んできた能登には、今も、祭礼を始めとする貴重な民俗行事が受け継がれ、「民俗の宝庫」、「祭りの宝庫」と呼ばれている。6件の重要無形民俗文化財を含め、84もの指定無形民俗文化財が存在する。能登全体の人口約20万人という中で、民俗行事がひしめき合い、古からの伝承が色濃く残る神聖な空間を作り出している。

    • 石崎奉燈祭(七尾市)
      石崎奉燈祭(七尾市)

     能登の祭礼の白眉は、「キリコ祭り」と総称される灯籠神事。キリコとは、切子灯篭(きりことうろう)を縮めた呼び名であり、直方体の形をした山車(だし)の一種で、担ぎ棒が組み付けられている。キリコ祭りは、少なくとも江戸時代には存在し、能登の人々の生活に溶け込んで、今なお盛んに行われている伝統行事である。

    2017年03月31日 09時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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