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    文化庁から「日本遺産」に認定された全国各地の文化財・伝統芸能をご紹介します。
    近畿・東海

    祈る皇女斎王のみやこ斎宮【三重】

     【概要】古代から中世にわたり、天皇に代わって伊勢神宮の天照大神に仕えた「 斎王 ( さいおう ) 」は、皇女として生まれながら、都から離れた伊勢の地で、人と神との架け橋として、国の平安と繁栄を願い、神への祈りを捧げる日々を送った。斎王の宮殿である 斎宮 ( さいくう ) は、伊勢神宮領の入口に位置し、都さながらの雅な暮らしが営まれていたと言われている。地元の人々によって神聖な土地として守り続けられてきた斎宮跡一帯は、日本で斎宮が存在した唯一の場所として、皇女の祈りの精神を今日に伝えている。
    <2015年4月認定。以下は、認定申請書類から引用>

    • 斎宮跡(明和町提供)
      斎宮跡(明和町提供)
    • カケチカラ発祥記念碑(明和町提供)
      カケチカラ発祥記念碑(明和町提供)

     斎王―それは、およそ660年という長きに亘り、国の平安と繁栄のため、都を離れ、伊勢神宮の天照大神に仕えた特別な皇族女性のこと。そんな斎王が暮らした地、斎宮。伊勢神宮でもなく都でもない。慎ましやかであり雅やか。斎宮という独特で特別な世界は日本で唯一ココだけ。ココは三重県多気郡明和町。

    斎王の始まり

     斎王の歴史は日本神話の時代まで遡る。語り継がれる伝説の初代斎王は、天照大神の御杖代(みつえしろ)であった豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)。そのあとを継ぎ、天照大神の鎮座される場所を探し諸国を旅し、伊勢の地にたどり着いた倭姫命(やまとひめのみこと)。倭姫命は、伊勢の地(現在の明和町大淀)に入り、佐々夫江行宮を造り、カケチカラ行事の発祥となる伝説をつくった。これが斎王と明和町との縁となったのか、斎王制度が確立し、斎王が天照大神に仕えた場所・斎宮は、伊勢神宮からおよそ15km離れた伊勢神宮領の入口につくられた。

    2017年03月31日 07時40分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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