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    文化庁から「日本遺産」に認定された全国各地の文化財・伝統芸能をご紹介します。
    東北

    自然と信仰が息づく『生まれかわりの旅』【山形】

    自然と信仰が息づく『生まれかわりの旅』~樹齢300年を超える杉並木につつまれた2,446段の石段から始まる出羽三山~

     【概要】山形県の中央に位置する出羽三山の雄大な自然を背景に生まれた 羽黒修験道 ( はぐろしゅげんどう ) では、羽黒山は人々の現世利益を叶える現在の山、 月山 ( がっさん ) はその高く秀麗な姿から祖霊が鎮まる過去の山、 湯殿山 ( ゆどのさん ) はお湯の湧き出る赤色の巨岩が新しい生命の誕生を表す未来の山と言われます。三山を巡ることは、江戸時代に庶民の間で『生まれかわりの旅』として広がり、地域の人々に支えられながら、日本古来の、山の自然と信仰の結び付きを今に伝えています。羽黒山の杉並木につつまれた石段から始まるこの旅は、訪れる者に自然の霊気と自然への畏怖を感じさせ、心身を潤し明日への新たな活力を与えます。
    <2016年4月認定。以下は、認定申請書類から引用>

    『生まれかわりの旅』のはじまり

    • 月山神社
      月山神社

     出羽三山は、山形県の中央にそびえる羽黒山(414m)・月山(1984m)・湯殿山(1504m)の総称であり、月山を主峰とし羽黒山と湯殿山が連なる優美な稜線を誇ります。

     おおよそ1400年前、崇峻天皇(すしゅんてんのう)御子(みこ)蜂子皇子(はちこのおうじ)が開山したと言われる羽黒山は日本有数の修験道の聖地です。修験道とは自然信仰に仏教や密教が混じり生まれた日本独特の山岳信仰です。羽黒修験道では三山の特徴から、羽黒山は現在の幸せを祈る山(現在)、月山は死後の安楽と往生を祈る山(過去)、湯殿山は生まれかわりを祈る山(未来)と見立てられました。生きながら若々しい生命をよみがえらせることができるというその信仰は、江戸時代に庶民の間で現在・過去・未来を巡る『生まれかわりの旅』(羽黒修験道では「三関三渡(さんかんさんど)の旅」と言う。)となって広がりました。

    2017年03月31日 11時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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