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    文化庁から「日本遺産」に認定された全国各地の文化財・伝統芸能をご紹介します。
    北陸・信越

    「なんだ、コレは!」信濃川流域の火焔型土器と雪国の文化【新潟】

     【概要】日本一の大河・信濃川の流域は、8000年前に気候が変わり、世界有数の雪国となった。この雪国から5000年前に誕生した「火焔型土器」は大仰な4つの突起があり、縄文土器を代表するものである。火焔型土器の芸術性を発見した岡本太郎は、この土器を見て「なんだ、コレは!」と叫んだという。火焔型土器を作った人々のムラは信濃川流域を中心としてあり、その規模と密集度は日本有数である。このムラの跡に佇めば、5000年前と変わらぬ独特の景観を追体験できる。また、山・川・海の幸とその加工・保存の技術、アンギン、火焔型土器の技を継承するようなモノづくりなど、信濃川流域には縄文時代に起源をもつ文化が息づいている。火焔型土器は日本文化の源流であり、浮世絵、歌舞伎と並ぶ日本文化そのものなのである。
    <2016年4月認定。以下は、認定申請書類から引用>

    世界有数の雪国に生まれた火焔型土器

    • 信濃川(津南町教育委員会提供)
      信濃川(津南町教育委員会提供)

     新潟県を南から北に流れる信濃川は、総延長367kmにおよぶ日本一の大河である。その広大な流域を選んだ1万3000年以上前の人々は、世界に先駆けて土器づくりを始めた。縄文時代の幕開けである。特に上流域では、この時期の遺跡が全国的に見ても多く密集している。豊かな森と水に恵まれ、多種多様な動植物の宝庫となった信濃川流域には、1万年ものあいだ途切れることなく、自然と共生する縄文人の営みが見られた。

     信濃川流域の縄文人たちは、8000年前に大きな環境変化に見舞われた。日本海に対馬暖流が流れ込んだ影響で、雪が多く降るようになったのである。現在に続く世界有数の雪国は縄文時代に誕生した。豪雪は縄文人の生活を阻む半面、四季の瑞々しい美しさを生み、人々の感性や発想を豊かに育んだ。

    2017年03月31日 09時40分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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