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    奥井雅美さん「歌祭57」…ピンク・レディーも復活

    • 笑顔で半生を語った奥井さん
      笑顔で半生を語った奥井さん

     立て続けに2本の歌のイベントをやってきました。

     まずは、おねえさま(年齢は、ねえさんの方が年下)こと、奥井雅美さんの「歌祭57」。まさか、ネイキッドロフトにねえさんを迎える日が来るとは……。きただにひろしさんのごきげん料理祭をやる時にも思いますけれど、武道館アーティストにこんなコンパクトなハコでいろいろなことやってもらうって、すごい贅沢(ぜいたく)ですなあ。

     奥井さんは関西出身、幼い頃からご両親が聴く新御三家(懐かしい響き!)の歌などを聴いて育ったそうです。人前で初めて歌ったのは、西川きよしさん司会のテレビ番組「素人名人会」。「近所の子と2人で『ペッパー警部』を歌った」と。これで名人賞をとったのがきっかけで、関西にあった歌の学校に通うことになりました。いわば、「ペッパー警部」が今日のシンガー・奥井雅美誕生の発端だったわけです。

    • ジョーさんの伴奏で。とっても暑そうです
      ジョーさんの伴奏で。とっても暑そうです

     それはさておき、この日は伴奏のためにサイキックラバーのジョーさんが来てくれましたが、とにかく、会場が尋常じゃなく暑かった。私たちも、汗ぽたぽたでしたが、ふと横を見ると、ギターを持ったジョーさんが、ほぼ魂が抜けた状態で、だくだく全身から汗を流している。熱中症になるんじゃないかと心配で、ねえさんが「ジョー、水飲み、ビールじゃなく」と何度も言ってました。ジョーさんの演奏でヒデキの「情熱の嵐」などを歌うねえさん。レアです。

     ねえさんの人生語りを聞いていて印象に残ったのが、「理不尽に人に頭を下げるのがイヤやねん」という言葉です。小学校時代にバレーをやっていたので中学でもバレー部にスカウトされたが、部活の体育会系の人間関係が嫌で入らず。歌の学校でも、チームで活動する某メイツは、やはり理不尽な上下関係が嫌で入らなかった。さらには、大学で軽音楽部に所属するも、ライブハウスで知り合って大学入学前から仲良くしていた先輩たちに対して、もうちょっと下の年次の先輩が「敬語を使って話せ」と命令してきたことが嫌で「ソッコーやめた」と。そういう生き方をしたいと思う人は結構いると思うのだけれど、徹底して実践するには、ものすごい強い意志がいると思うんですよね。特に若い頃は、長いものに巻かれた方が絶対楽なはずですから。そこを10代前半からきっちり守っているというか、ポリシーを貫いているねえさんはすごい! すごいし、自分を誤魔化(ごまか)さずに真っ()ぐ進んできているから、ねえさんの歌は私たちの胸に真っ直ぐに刺さってくるんだな、なんて思いました。

     その頃からレイジーが大好きだったねえさん、この日はミッシェル風マイクの持ち方で(お見事!)「愛には愛を」を熱唱しました。レイジーからジャパメタにはまり、ライブハウスに入り浸る日々を過ごすも、面白いことに、高校は大好きだったんだそうです。「学校が好きやねん」と断言するねえさん。だから、毎日誰よりも早く学校に行って、一番前でおじいちゃん先生の話を聞く、聞く、聞くんだけれど、勉強は嫌いだからしない(笑)、って意味がわからん。大阪芸大には合格したものの、高校を卒業できないといわれるまさかの展開。そこから、英語と古文をがりがり補習して高校卒業を果たし、大学に行きました。そんな話のあとに、大好きだというテレサ・テンの「空港」を熱唱するねえさん、流石(さすが)です。

     しかし、せっかく入った大学もあっという間に中退してしまいます。「誰も教えてくれへんから、気がついたら前期試験が終わっていた」という目にあったうえ、ちょうどその頃、東京から斉藤由貴ちゃんのバックコーラスをやらないか、というお誘いを受けたのでした。リハが2週間後からスタートすると聞いて、すぐに退学しちゃったと語るねえさん、本当に人生の節目節目で男前な決断力です。

     その後、Winkを経て、松任谷由実さんのバックコーラスへと上り詰めます。公私ともにいろいろな経験を積みながら、そんな道の先に、アニソンの仮歌の仕事があり、そこからアニソンをやるようになって、というあたりで今回、時間切れとなってしまい、JAMの「後釜トリオ」のこととか、あまりじっくりは聞けませんでした。この辺から先は、「第2回」だな、なんて思う私。

    • 二部で歌うねえさん
      二部で歌うねえさん
    • またやってしまったピンク・レディー
      またやってしまったピンク・レディー

     ちなみに、さまざまな歌を歌ってもらいましたが、第2部冒頭は、久々の私たちのピンク・レディー復活となりました。大人になってちゃんと踊ろうとすると、(すご)く難しいピンク・レディー。スキップできない私には過酷なミーちゃんのステップでしたが、ねえさんと踊るピンク・レディーはやはり、楽しかったです。思わず「次やるときは、衣装買い替えないとねえ」と言ってしまった私。次がいつになるのかはわかりませんが、定年退職の前には(爆)、やることになるんじゃないか、と。練習しておきます(笑)。

     ラストは、初披露だった「ソフィア」、そしてお馴染(なじ)み「輪舞―revolution―」で幕を閉じ、次回の美郷あきちゃんにバトンを渡していただきました。なんだか、とっても癒やされた3時間だったのでした。ちなみに、翌日、吉兆の方角に車で遠出する、と打ち上げで語っていたねえさん。翌日、「私にも福をもらってきて~」とメールしたところ、「それどころか今、起きた……」と返ってきた昼近く。ねえさん、お疲れさまでした。

    2018年08月10日 13時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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