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躍動する刃、ナマ原画で体感…「25周年記念 るろうに剣心展」

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 1990年代の「週刊少年ジャンプ」黄金期を飾った和月わつき伸宏さんの『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚ろまんたん―』の誕生25周年を記念する「るろうに剣心展」が東京都文京区の東京ドームシティ・ギャラリーアーモで開催中だ。「るろ剣」実写映画シリーズの大友啓史けいし監督、ヒロイン薫役の武井咲さんも会場を訪れ、思いを語り合った。(石田汗太)

一枚の絵で全てを体現…大友監督

巴の表情静かさ感じた…武井さん

原画に見入る大友監督(左)と武井さん。「よくこれを映画にしたよね」と大友監督(1月21日、会場で)
原画に見入る大友監督(左)と武井さん。「よくこれを映画にしたよね」と大友監督(1月21日、会場で)
「京都編」での、剣心(右)と志々雄の決戦を23年ぶりに再現した「剣闘図」。志々雄の剣は体の高熱のため炎を発する(2020年)(c)和月伸宏/集英社
「京都編」での、剣心(右)と志々雄の決戦を23年ぶりに再現した「剣闘図」。志々雄の剣は体の高熱のため炎を発する(2020年)(c)和月伸宏/集英社

 「間近で見ると迫力が違うね。和月先生が剣の一振り一振りに込めた思いが伝わってくる」と大友監督。「(映画での)自分のセリフがよみがえって、ザワザワしました」と武井さん。1月21日の内覧会で、2人は様々な原画の前で立ち止まっては、熱心に見入った。

 本展の目玉の一つは、和月さん描きおろしの「剣闘図」。主人公・緋村剣心と、最大の敵だった志々雄ししお真実まことの最後の決戦を、23年ぶりに再現した一対の見開きイラストだ。

 「アートだよね」と大友監督。「剣心の剛の剣に対し、志々雄の炎の剣。たった一枚の絵で全てを体現している。映画は時間芸術だから、こういう表現はできない。うらやましいね」

ペン技巧の極致

岐阜県関市の無鑑査刀匠・尾川兼國氏が制作した「逆刃刀・真打」も11日から特別展示される(所蔵・写真提供=博物館明治村)
岐阜県関市の無鑑査刀匠・尾川兼國氏が制作した「逆刃刀・真打」も11日から特別展示される(所蔵・写真提供=博物館明治村)
「人誅編」での雪代縁(えにし)(右)との対決。この背景効果がフラッシュと呼ばれる(1998年)(c)和月伸宏/集英社
「人誅編」での雪代縁(えにし)(右)との対決。この背景効果がフラッシュと呼ばれる(1998年)(c)和月伸宏/集英社
普段の剣心は「おろ?」が口癖の昼あんどん。この落差も人気だった(1996年)※11日から展示(c)和月伸宏/集英社
普段の剣心は「おろ?」が口癖の昼あんどん。この落差も人気だった(1996年)※11日から展示(c)和月伸宏/集英社

 幕末の人斬りが「不殺ころさずの誓い」を立てて流浪人に。しかし新政府に不満を持つ武士の生き残りもいて、血なまぐさい事件が相次ぐ。17歳の神谷薫が営む剣術道場の居候となった剣心は、愛する人々を守るため、刃と峰が逆さまの「逆刃刀さかばとう」を振るう。

 本格時代劇でこれほど大ヒットした作品は、ジャンプ史上でも珍しい。和月さんは、90年代に人気を博した対戦格闘ゲームのスピード感を剣戟けんげきシーンに巧みに取り入れた。複雑に交差する刃の軌跡、絵の焦点を強調する「フラッシュ」と呼ばれる背景効果の美しさは、アナログによるペン技巧の極致と言える。本展では、それを200点以上のナマの原画で鑑賞できる。

 「当時の俺は、やり過ぎだったな」――。和月さんは、元アシスタントの『ONE PIECE』作者・尾田栄一郎さんに、図録掲載の対談で、こう漏らしている。しかし、後続の2000年代侍アクションのお手本になったのは、まさにその「やり過ぎ感」だっただろう。

連載第一幕、剣心と薫の出会い(1994年)※11日から展示(c)和月伸宏/集英社
連載第一幕、剣心と薫の出会い(1994年)※11日から展示(c)和月伸宏/集英社
「追憶編」の巴(ともえ)。人斬り時代の剣心に、いいなずけを殺された過去を持つ薄幸のヒロイン(1998年)(c)和月伸宏/集英社
「追憶編」の巴(ともえ)。人斬り時代の剣心に、いいなずけを殺された過去を持つ薄幸のヒロイン(1998年)(c)和月伸宏/集英社

 戦いの「動」に対して、平和な日常の「静」も大きな魅力。武井さんは、もう一人のヒロイン・ともえの表情に魅せられたという。「原画だからでしょうか。本で読んだ時より、すごく静かさを感じて印象的でした」

変わらないもの

 本作で描かれる明治時代について、「過度にベタベタしない人間関係の距離感は、今のソーシャルディスタンスに似たところがあるかも」と、大友監督。「でも、その距離感で愛情をきちんと伝えられたのが明治。日本人は元々そういうのがうまかったと思う」

 「平成生まれには遠すぎる時代ですが、映画で剣心の世界にいる時は、私も同じように感じました」と、武井さん。「人を思う気持ちは、どんな時代でも変わらない。それを忘れたくないですね」

シリーズ世界累計7200万部以上

 『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』 1994~99年、「週刊少年ジャンプ」連載。単行本はジャンプコミックス全28巻、完全版全22巻など。全世界でのシリーズ累計発行部数(電子版含む)は7200万部以上。2017年から「ジャンプスクエア」で続編の「北海道編」を連載中。

 実写映画は、佐藤健主演で2012年から3作が公開された。完結編「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」2部作が4月から連続公開予定。

 ※本展は、政府の「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」に沿って、感染拡大防止策を十分に講じています。入場時に検温や連絡先の登録、マスク着用などの協力をお願いしています。詳しくは公式サイトをご覧ください。

◆25周年記念 るろうに剣心展

 『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』の誕生25周年を記念し、連載時の原画など200点以上を展示。創作メモや、本展のために描きおろした特別原画なども公開。

会期:3月7日(日)まで(会期中無休)

会場:東京ドームシティ・ギャラリーアーモ(東京都文京区)

観覧料:一般1600円、中学生・高校生1000円、小学生600円

 ◎完全日時指定制。ローソンチケットのみで販売。詳細は公式サイト(https://ruroken-ten.com/

問い合わせ先:東京ドームシティ わくわくダイヤル(03・5800・9999)

主催:「るろうに剣心展」東京実行委員会(読売新聞社ほか)

企画協力:ジャンプスクエア編集部、週刊少年ジャンプ編集部

協賛:大日本印刷、ローソンチケット

 ※東京会場終了後、京都市京セラ美術館(4月23日~6月6日)、新潟に巡回

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使い方
1833487 0 サブカル 2021/02/10 15:00:00 2021/02/10 15:00:00 「るろうに剣心展」の展示を見る(左から)大友啓史監督、女優の武井咲さん(21日、東京都文京区の東京ドームシティで)=青山謙太郎撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210210-OYT1I50028-T.jpg?type=thumbnail

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