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エヴァの社会現象後、どん底の時期を過ごした緒方恵美…絶望から復活させてくれた「少年のセリフ」

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 子供と大人の 狭間はざま にある難しい心の揺れ動き、繊細なのに芯のある少年を演じさせたら右に出る者はいない 希有けう な声の持ち主――。

声優の緒方恵美さん=池谷美帆撮影
声優の緒方恵美さん=池谷美帆撮影

 声優で歌手の緒方恵美さんが、半生をつづった自伝「 再生さいせい(仮)かっこかり 」(KADOKAWA)を出版しました。これまで演じてきたキャラクターや音楽活動への思いなどを聞きました。(川床弥生)

自分の鎧を剥いで…14歳を演じ続ける

 自伝については、これまで何度も依頼がありましたが、「まだ何もやっていないから意味がない」とすべて断ってきました。

「再生(仮)」
「再生(仮)」

 出版のきっかけはやはり、「エヴァンゲリオン」でした。現在公開中の映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は「新劇場版」シリーズの完結編。「自分の中で、何か一つはなしえたと言えるのかなと思ったんです」

 1995年開始のテレビシリーズから最新作まで、25年間、主人公の14歳の少年・ いかり シンジを演じ続けました。自伝には、庵野秀明総監督との運命的な出会いから、最新作の収録の最後で感じた思いなどが詳細につづられています。

 どうやって繊細な14歳の心を持ち続けたのでしょうか。「庵野さんには、(型どおりの)“テンプレートな芝居”では絶対に通用しない。わざと中学生を作るのではなく、14歳の頃まで、自分の よろい を剥ぐことが大事で、それが自分の特技でもありました」

 一方で、「自分に やいば を向けるような目線で世の中を見ること」が必要と言います。「(自分の)心の中に“シンジB”がいて、『世の中はこう言ってるけどどうなの?』『だってしょうがないじゃないか』『あきらめるの?』と、常に自分につきつけることを忘れない」ことを日々、心がけたそうです。「庵野さんが『君だけが、(14歳の)シンジの気持ちを持ち続けてくれた』と言ってくださったのがすごくうれしかった」と振り返ります。

 「エヴァ」の完結にあたり、最初は「仕事をやめてもどうなってもいい、終わったらスッキリするだろう」と思っていた緒方さん。ところが、いざ完結すると、「庵野さんを含めて、すべてのキャラクターを『おめでとう』って送り出して、自分一人だけが、14歳のまま、あの世界に取り残された気分がしているんです」と言います。

 その鍵はラストシーンにありました。ある理由から、「なぜシンジがこういうことを言っているんだろうと、結局、自分の中でも間が埋まらず、どういうふうな大人になるのか像を結びませんでした」。それでも、前向きにとらえます。「14歳を卒業しなくてもいい、それを抱えたままで、何かやってみたらいいんじゃないかと、背中を押された気持ちになりました」

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使い方
2144466 0 サブカル 2021/06/22 08:50:00 2021/06/22 11:04:28 オールアバウト、メイン用、声優の緒方恵美さん(14日、東京都千代田区で)=池谷美帆撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210617-OYT1I50081-T.jpg?type=thumbnail

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