ゴールデンカムイ展 杉元、アシㇼパ、鶴見…みんな本当に生きて「いた」

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 北の大地に眠るアイヌの黄金。そのありかは、24人の脱走囚人の 刺青(いれずみ) の中に――。アクション、歴史、グルメ、ギャグ。ありとあらゆる面白さを詰め込んだ人気マンガの世界を体感できる「ゴールデンカムイ展」が東京ドームシティ・ギャラリーアーモ(東京都文京区)で開催中だ。見ものはイラストだけではない。作者・野田サトルさんの熱いメッセージがそこに込められている。(編集委員 石田汗太)

読者を真正面から受け止め、納得してもらえると信じて描いたラスト――『ゴールデンカムイ』完結、作者が語る制作秘話<後編>

奥から杉元、アシㇼパ、白石。熱い絆で黄金争奪戦を駆け抜けた(2019年「週刊ヤングジャンプ」29号掲載) (c)野田サトル/集英社
奥から杉元、アシㇼパ、白石。熱い絆で黄金争奪戦を駆け抜けた(2019年「週刊ヤングジャンプ」29号掲載) (c)野田サトル/集英社

開催初日の連載大団円

生まれて初めてミソを味わうアシㇼパ。本作の「食」を象徴する名シーン(コミックス第3巻、第20話から)
生まれて初めてミソを味わうアシㇼパ。本作の「食」を象徴する名シーン(コミックス第3巻、第20話から)

 開催初日の4月28日、8年にわたる「週刊ヤングジャンプ」(集英社)での連載が大団円を迎えた。会場には、その最後の1ページまでが展示されている。

 「この日に重なったのは全くの偶然」と野田さん。「ラストは何年も前から決めていた。無難に終わらせたくないし、ひねったバッドエンドにもしたくない。多くの読者を真正面から受け止め、かつ笑ってもらえる『横綱相撲』をしなければと思った。納得してもらえると信じています」

 伏線は、少し前の黄金発見シーンにあった。

 ある井戸の底で、刺青地図の謎を解いた杉元佐一、アシㇼパ、白石由竹の3人が砂金のシャワーを浴びる。知里幸恵編訳「アイヌ神謡集」の有名なユーカラの一節〈銀の (しずく) 降る降るまわりに、金の滴降る降るまわりに〉を思い起こさせる名場面だった。

金の滴降る降る

ついに発見された黄金が雨のように降り注ぐ(コミックス第29巻、第287話から)
ついに発見された黄金が雨のように降り注ぐ(コミックス第29巻、第287話から)

 「雨のように降り注ぐ砂金は当初からイメージにあって、ドラマチックに見つけたいと思っていました」

 この感動あってこその最後のオチ。平成・令和を代表する傑作は、見事に『ゴールデンカムイ』らしさを貫いた。

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